「有機トマトジュース クリア」新製品開発部門で最高賞 イナゾーファーム2023年3月17日
有機農業生産から加工・販売まで六次産業化に取り組む農業法人のイナゾーファーム(北海道士別市)の「有機トマトジュース クリア」が、食品産業センター主催の「令和4年度優良ふるさと食品中央コンクール」の新製品開発部門で最高賞の「農林水産大臣賞」を受賞。3月15日に学士会館(東京都千代田区)で行われた表彰式で、同社代表取締役の谷寿彰氏が表彰状を授与された。
トマトのエキスを集めた「有機トマトジュース クリア」
「有機トマトジュース クリア」は、農業法人ならではの六次化商品として、同ファームで栽培している「有機イナゾートマト」(有機フルーツミディトマト)だけを原料に、「素材の魅力を楽しむこと」を主眼に商品化された。和洋問わず出汁として利用できるほか、料理やデザートなど様々な方法で楽しめる。
イナゾーファームは、約12年前、自己資金を投じて最低限の施設と機材でトマトジュース製造を開始。六次化に乗り出したが、「何を作り誰にどのように売るか」を課題とし模索していたが、突破口は、コロナ禍の動けない期間に訪れた。
農業法人としての自らの強みを改めて掘り起こしたことで、「素材を第一に据えた商品開発」と「規模に見合った適切なマーケティング&セールス」という、六次化の方向性が明確化。その結果として「有機トマトジュース クリア」が生まれた。
同コンクールでは審査員から、「味わい深く驚きのある一品。飲むだけではなく、調味料、アクセントにも利用できる素材の良さを感じる」と高く評価された。
最高賞「農林水産大臣賞」の表彰状を手にするイナゾーファームの谷代表取締役
「優良ふるさと食品中央コンクール」は、全国の地域色豊かな「ふるさと食品」の中で、製造・加工に関する新技術による品質の向上と地域で生産される農林水産物の加工利用の面で特に優れた成果をあげた食品に、農林水産大臣賞、農林水産省大臣官房長賞および食品産業センター会長賞が授与される。令和4年度の新製品開発部門では、農林水産大臣賞が1点、農林水産省大臣官房長賞が3点、食品産業センター会長賞が8点が受賞が決まった。
重要な記事
最新の記事
-
米の価格 18週ぶりに下落 5kg4214円2025年5月13日
-
37年ぶりの国主催の国際園芸博 国民全員が「農」を考える契機に(2)つなぐ「国民皆農」運動に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年5月13日
-
【JA人事】JAほこた(茨城)新組合長に菅谷正氏(4月26日)2025年5月13日
-
【JA人事】JAそらち南(北海道)山本博行組合長を再任(4月4日)2025年5月13日
-
備蓄米仕入に共同購買事業を開始する小売組合【熊野孝文・米マーケット情報】2025年5月13日
-
大阪・関西万博に出展 日本の林業の今と未来を感じる体験型展示 林野庁2025年5月13日
-
Wismettacフーズ 農水省「令和6年度サプライチェーン連結強化緊急対策」補助事業者に採択2025年5月13日
-
高校生が育てた「とちぎ和牛」17日から限定販売 JA全農とちぎ2025年5月13日
-
【農業協同組合研究会】5月31日に研究大会 「令和の米騒動」「トランプ関税」で新基本計画の課題を問い直す2025年5月13日
-
熊本・JA菊池の春ニンジンが出荷本番 甘みたっぷり、日量30トン出荷へ2025年5月13日
-
ローソン「新潟美味しいもの巡り」新潟の味を楽しめる10品を発売2025年5月13日
-
やさと菜苑・JAやさとと農福連携の取り組み開始 東都生協2025年5月13日
-
ダイズの生産向上へ 岡山大と中森農産が共同研究 新たな栽培法や品種を育成2025年5月13日
-
コルテバと協業 窒素固定菌「ユートリシャN」を全国展開 片倉コープアグリ2025年5月13日
-
「inPROTEINすっきりマンゴーオレ風味」13日に新発売 森永乳業2025年5月13日
-
高信頼性放熱ベース板「アルシンク」生産設備増強を決定 デンカ2025年5月13日
-
「若手畜産家と青森県産牛を味わう会」開催 あおもりインターナショナルファーマーズブランド推進協議会2025年5月13日
-
イチゴ収穫で遠隔収穫ロボット操作に成功 ネットワークとサーバが連携して通信品質を制御 NTTグループ2025年5月13日
-
中干し期間延長による温室効果ガス削減でJ-クレジット正式認定 385tのCO2を削減 アルプロン2025年5月13日
-
東北発・世界に誇る日本最大級の観光農園に JRフルーツパーク仙台あらはま拡大へ 仙台ターミナルビル2025年5月13日