ナス多様性の時代へ「とろ~り旨なす」本格出荷開始 トキタ種苗2025年6月4日
野菜の品種改良を手がけるトキタ種苗(埼玉県さいたま市)が開発した白なす「とろ~り旨なす」の本格出荷が7月から始まる。この品種は国内で急激に栽培面積が伸びており、60年間不動の「ナス」市場に異変が起きている。
栽培面積が拡大するプレミアムなす「とろ~り旨なす」
これまで約60年にわたり、国内で流通するナスは「千両二号」(長卵型)と「筑陽」(長ナス)の2品種が市場のシェアのほとんどを占めてきた。地域ごとに伝統品種のナスはあるが、スーパーで一般的に見かけるナスのほとんどが、この2品種だが、近年はそのナス市場に異変が起きている。
不動のナス市場に変化を起こしたのは"プレミアムなす"と呼ばれる品種。トキタ種苗の「とろ~り旨なす」は、白くて大きく、ふっくらした見た目でで、紫色のナスと比べると食味がまったく異なり、加熱すると、とろっとした食感で白子のような舌触り。「とろ~り旨なす」はこの5年で栽培面積が3倍以上に増えている。
「とろ~り旨なす」は、外皮が白い「白なす」であることと、「とろ~り食感」「ナス独特のクセが少ない」などの特徴から「従来のナスより高価格で売りやすい」「ナスが苦手な方にも食べてもらえる」と、ナス生産者からも人気。大手外食産業もその味わいに注目しており、昨年は大手外食チェーンの一部地域で採用された。
今シーズンは昨年より多くの「とろ~り旨なす」が全国で栽培されており、7月からは群馬産の出荷が最盛期を迎える。今年は、スーパーや外食で白い「とろ~り旨なす」を見かける機会が増えそうだ。
重要な記事
最新の記事
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
飼料用米、稲WCSへの十分な支援を JAグループ2025年10月16日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】本質的議論を急がないと国民の農と食が守れない ~農や地域の「集約化」は将来推計の前提を履き違えた暴論 ~生産者と消費者の歩み寄りでは解決しないギャップを埋めるのこそが政策2025年10月16日
-
死亡野鳥の陰性を確認 高病原性鳥インフル2025年10月16日
-
戦前戦後の髪型の変化と床屋、パーマ屋さん【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第360回2025年10月16日
-
「国消国産の日」にマルシェ開催 全国各地の旬の農産物・加工品が集合 JA共済連2025年10月16日
-
静岡のメロンや三ヶ日みかんなど約170点以上が「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月16日
-
高齢者の安全運転診断車「きずな号」を改訂 最新シミュレーター搭載、コースも充実 JA共済連2025年10月16日
-
安心を形にした体験設計が評価 「JA共済アプリ」が「グッドデザイン賞」受賞 JA共済連2025年10月16日
-
東京都産一級農畜産物の品評会「第54回東京都農業祭」開催 JA全中2025年10月16日
-
JA協同サービスと地域の脱炭素に向けた業務提携契約を締結 三ッ輪ホールディングス2025年10月16日
-
稲わらを石灰処理後に高密度化 CaPPAプロセスを開発 農研機構2025年10月16日
-
ふるさと納税でこども食堂に特産品を届ける「こどもふるさと便」 寄付の使いみちに思いを反映 ネッスー2025年10月16日
-
「NIPPON FOOD SHIFT FES.」に出展へ 井関農機2025年10月16日
-
マルトモが愛媛大学との共同研究結果を学会発表 鰹節がラット脳のSIRT1遺伝子を増加2025年10月16日
-
マックスの誘引結束機「テープナー」用『生分解テープ』がグッドデザイン賞を受賞2025年10月16日
-
北海道芽室町・尾藤農産の雪室熟成じゃがいも「冬熟」グッドデザイン賞受賞2025年10月16日
-
夏イチゴ・花のポット栽培に新たな選択肢「ココカラ」Yタイプ2種を新発売2025年10月16日
-
パルシステムの奨学金制度「2025年度グッドデザイン賞」を受賞2025年10月16日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日