新版 食料・農産物流通論
- 著者
- 藤島廣二・安部新一・宮部和幸・岩崎邦彦 著
- 発行所
- 筑波書房
- 発行日
- 2012年9月
- 定価
- 本体2500円+税
- 電話
- 03-3267-8599
- 評者
- 相原延英 / 早稲田大学日米研究機構日米研究所招聘研究員
本書は、2009年に出版された『食料・農産物流通論』の改訂版である。はしがきの冒頭でP.E.ドラッカー博士(小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』で有名な経営学者)の「流通は経済の暗黒大陸である」との文言を引用して、「流通は理解しにくい」と示している。その理解のもとで、大学生を対象にするとともに、高校生にも理解できるように流通論の総論及び食料・農産物に関する流通論を分かりやすく執筆されている。
農産物流通 分かり易く
そのため、本書は、初学者はもちろんのこと、食料・農産物流通に興味・関心を抱いている方々に対しても良書であると考える。
本書の構成は、第1部で流通論の基本について解説を行い、第2部で「米」、「青果物」、「畜産物」、「花き」、「茶」、「漬物」、「ビール」の7品目について、それぞれの品目ごとに流通論について解説がなされており、第3部では「放射能汚染問題と対応策」、「残留農薬問題」、「偽装表示問題」、「輸入増大と自給率低下問題」、「食品廃棄物問題」、「容器包装問題」といった流通問題についても解説がなされている。
特に第3部の「放射能汚染問題と対応策」については、これからの日本における食料・農産物流通が避けては通れない大きな問題である。
そのために、本書を利用して、初学者はもちろんのこと、食料・農産物に関する流通論に興味・関心を抱いている方々にも熟考して頂きたいと考える。
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日