【コラム・消費者の目】沖縄からアジアへ2013年12月5日
10月28日、ヤマト運輸が香港への国際クール宅急便を開始しました。2012年の農林水産物輸出入概況によると、日本から香港への農産物の輸出額は458億円。台湾の481億円に次ぐ第2位でした。この上位2か国で全体の38%を占めるというから驚きです。また、アジア諸国への農産物輸出額は全体の67%を占めており、今後ますます増えると考えられています。
このような状況の中で始まった国際クール宅急便ですが、これを可能にしたのは全日空の「沖縄ハブ構想」です。
ハブといっても沖縄など西南諸島に生息する毒蛇のことではありません。もともとは自転車の車輪のスポークが集中する部分を指す言葉ですが、交通機関の路線や航路が集中する場所も意味するようになりました。
◇ ◇
「沖縄ハブ構想」とは、那覇空港を日本とアジアを結ぶ中心点と考え、日本各地から一旦那覇空港に集めた貨物を、仕向地別に積み替えてアジアの国々に送ることで輸送効率をアップし、国際的な競争に打ち勝とうというものです。
日本各地から送られた貨物は夜のうちに那覇空港で別の貨物専用便に積み替えられ、明け方には香港に向けて飛び立ちます。
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通販サイトで注文された商品は、翌日には香港の家庭に配達されます。国際クール宅急便の配送料金は2kgまでなら6050円、5kgまでだと1万1450円と決して安くはありませんが、サービスが開始された当日、800個を超える宅急便が香港に向けて送られたそうです。農産物の輸出拡大に向けた胎動を感じます。
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