【コラム・消費者の目】必要なものを必要なだけ2015年9月16日
スーパーマーケットの鮮魚売り場といえば、切り身になった魚が発泡スチロールのトレイで売られているというのが定番でしたが、最近できたお店では発泡スチロールのトレイに尾頭付きの魚がパックされており、客の希望に応じてさばいてくれるというサービスが始まっていました。切り身で販売するために鮮魚コーナーにはもともと調理スタッフがいるので、このようなサービスにも対応できるわけです。
精肉売り場では味付け肉を大き目のパットにどさっと盛ってありました。客が好きな量をパックして計量器に載せると、値札シールが印刷されるのでそれをパックに貼ってレジで精算するという、肉のセルフ量り売りも始まっていました。これなどは、テクノロジーの発達が可能にしたサービスでしょう。
青果売り場でもジャガイモや玉ねぎを1個から販売するようになってきましたし、カット野菜も好調です。いずれも大量消費とは正反対の動きです。一方で、キャベツの外葉を剥いで捨てられるサービスやカットスイカなどは、家庭ごみを出したくない人たちに重宝されています。
◇ ◇
必要なものを必要なだけ販売する。下ごしらえのお手伝いなどもやってくれる。現代のスーパーマーケットは、気が付けば昔ながらの八百屋さん、魚屋さん、肉屋さんに回帰しつつあるようです。昭和世代には懐かしくもうれしいサービスですし、平成生まれには新鮮な経験でしょう。キーワードは、カスタマイズによる顧客の囲い込みです。
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