【コラム・消費者の目】改めて、JAへの期待2017年1月31日
私が家庭菜園にはまったのは、あるJAが運営する貸し農園がきっかけでした。春先にベテラン農家さんが初心者向けの栽培講習会を開いて、鍬の使い方から野菜苗の植付け方法まで丁寧に教えてくれました。それだけでなく、毎週のように区画を見て回っては個別にアドバイスをくださいますし、ちょうど植え時の野菜の苗を安く売ってくださいましたので、ほとんど失敗なく立派な野菜を収穫することが出来ました。
◇ ◇
貸し農園はJAの支所のすぐ横にあったので、農薬や肥料など必要な資材はJAで買えました。また、併設されている直売所では新鮮で安い野菜を買うことができました。自分の菜園でも栽培しているのですが、周年栽培できないので、直売所は一般のお客さんだけでなく、菜園利用者でも賑わっていました。7年前に引っ越して利用できなくなってしまいましたが、今でも懐かしく思い出します。
◇ ◇
今利用している貸し農園は、地主さんに代わってホームセンターが契約の管理を行っています。ホームセンターに隣接しているので、資材の購入に不便はありませんが、来春には道路側の30区画ほどを別の事業に貸し出すため、農園の区画数が大幅に減ってしまうとのこと。それに伴って、賃料を倍に値上げするというのです。迷いましたが借りていた2区画のうちの1区画を解約しました。
◇ ◇
この農園の賃貸契約は1年ごとの見直しで、賃貸料金は地主さんの言いなりです。一昨年7000円だった賃貸料金が昨年5000円に値下がりし、今年は1万円に値上がりです。賃貸料金が不満足ならば解約すれば良いということなのでしょうが、そのような関係性の中では、JAの運営する貸し農園で経験した生産者の方との暖かい交流は望むべくもありません。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(165)食料・農業・農村基本計画(7)世界の食料供給の不安定化2025年10月25日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(82) 4-キノリル酢酸【防除学習帖】第321回2025年10月25日 -
農薬の正しい使い方(55)防除の要は第一次伝染時【今さら聞けない営農情報】第321回2025年10月25日 -
オリーブと広島【イタリア通信】2025年10月25日 -
【特殊報】果樹全般にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で発生と加害を初めて確認 広島県2025年10月24日 -
東京と大阪で「業務用米セミナー&交流会」 グレイン・エス・ピー2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(1)2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(2)2025年10月24日 -
【人事異動】農水省(10月21日付)2025年10月24日 -
生産者の米穀在庫量257kg 前年同月比17.4%減 農水省2025年10月24日 -
(458)農業AIは誰の記憶を使用しているか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月24日 -
甘みたっぷりブランド温州みかん 福岡県産「北原早生フェア」25日から開催 JA全農2025年10月24日 -
11月23日は『ねぎ』らいの日「小ねぎフェア」27日から開催 JA全農2025年10月24日 -
関西電力発行のトランジション・ボンドに投資 温室効果ガス削減を支援 JA共済連2025年10月24日 -
滋賀県産近江米「みずかがみ」など約50商品を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年10月24日 -
寒さの中に咲く、あたたかな彩り「埼玉県加須市産シクラメン」販売開始 JAタウン2025年10月24日 -
JAタウン「あつめて、兵庫。」×「お肉の宅配 肉市場」コラボ特別セット販売2025年10月24日 -
【農と杜の独り言】第5回 水田のある博覧会 食料安保考える機会に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年10月24日 -
ありあけ「横濱ハーバーダブルマロン」で「ミャクミャク」「トゥンクトゥンク」 のコラボ商品発売 国際園芸博覧会協会2025年10月24日 -
鳥インフル スウェーデンからの生きた家きん、家きん肉等 輸入一時停止 農水省2025年10月24日


































