【日米首脳会談にひとこと】農協つぶしは断固阻止2017年2月15日
農協新聞の新年会で東大教授の鈴木宣弘先生の講演を聞いた。正論!緻密で明快!感動的である。演題は「TPP闘争勝利と「TPPプラス」JA解体への対応」だった。トランプ大統領が就任するとすぐに、TPPからの離脱を宣言し、事務手続きも終了した。米国は永久に離脱である。我々日本のTPP反対運動は完全勝利。お祝いしましょうという。
しかし、一旦収まったかに見える貿易交渉も次にFTAという2国間貿易交渉が控えており、「TPPプラス」もっと厳しい条件が日本農業に突きつけられるという。地方創生も家族農業もJAも崩壊しそうな動きである。日本の良いところをアメリカ資本に売り渡すような政府・官邸の姿勢が気になる。
国会議員も、頼みの所管官庁も、人事権を行使され、発言は封じられる。良心的な官僚は左遷される実例が紹介された。日本の酪農が危ない。国産ミルク・牛肉・豚肉も安い外国産に代わりそう。自動車との交換条件にされる。これら一連の交渉が秘密裡で行われる。米国フロリダでのトランプ大統領と安倍首相のゴルフプレーに目を奪われている間に重大なことが進んで行く。
規制改革会議(2016.11月)の農協改革案、牛乳改革案は、共同販売、共同購入を否定し農業協同組合そのものを否定する考え方である。「農協が悪い」と言いふらして農協をつぶそうとするものだ。アメリカの狙いは郵貯350兆円につぐ150兆円の農協貯金が目当てであることは想像がつく。政府・官邸が加担しての農協つぶしは、断固阻止しよう。食と農の暮らしを守ろう。日本人の良心を取り戻そう。
重要な記事
最新の記事
-
【地域を診る】地域の未来をつくる投資とは 公共性のチェック必要 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年2月19日
-
農林中金 奥理事長退任へ2025年2月19日
-
稲作農業が継続できる道【小松泰信・地方の眼力】2025年2月19日
-
荒茶の生産量 鹿児島がトップに 2024年産2025年2月19日
-
卓球アジアカップ出場の日本代表選手を「ニッポンの食」でサポート JA全農2025年2月19日
-
香港向け家きん由来製品 愛媛県、鹿児島、宮崎県からの輸出再開 農水省2025年2月19日
-
FC岐阜との協業でぎふの米の食育授業とサッカー教室 ぎふの米ブランド委員会(1)2025年2月19日
-
FC岐阜との協業でぎふの米の食育授業とサッカー教室 ぎふの米ブランド委員会(2)2025年2月19日
-
デジタル資産問題【消費者の目・花ちゃん】2025年2月19日
-
トラクタ体験乗車など「Farm Love with ファーマーズ&キッズフェスタ2025」に出展 井関農機2025年2月19日
-
野菜本来の味を生かした「国産野菜100%の野菜ジュース」3種を新発売 無印良品2025年2月19日
-
土壌データ見える化を手軽に「らくらく実りくんスマホ版」新発売 横山商会2025年2月19日
-
水田の中干し期間延長 J-クレジット創出方法を学ぶ勉強会開催 Green Carbon2025年2月19日
-
旬の味覚「長崎いちご」発信 特別展示「FOOD DESTINATION PORT」開催 長崎県2025年2月19日
-
掛川牛、青島みかんなどご当地グルメ大集合「春の静岡フェア」開催 クイーンズ伊勢丹2025年2月19日
-
6月12日を「ヘルシーソイラテの日」に制定 日本豆乳協会2025年2月19日
-
「第4回フードテックジャパン大阪」に出展 光選別機3機種で選別実演 サタケ2025年2月19日
-
鳥インフル アルゼンチンからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月19日
-
融資により19.8億円を資金調達 累計調達額は85.8億円に 日本農業2025年2月19日
-
土に還る生分解性樹脂の黒マルチフィルム「Nature master」正式販売開始 昭光通商2025年2月19日