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【熊野孝文・米マーケット情報】値上がり止まらない新潟コシヒカリ2019年1月22日

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【(株)米穀新聞社記者・熊野孝文】

 1月17日に東京、大阪、福岡の3会場で開催された日本コメ市場の取引会。新年初めての取引会とあって東京会場の食糧会館には88名もの卸担当者が来場した。人も多かったが売り玉も多かった。売りメニューは81産地銘柄6925tで、前回に比べ約1000t増えた。同社が18日に公表した上場概要によると主産地の上場銘柄の加重平均価格は、北海道ななつぼし1万5981円(前回比61円高)、東北ひとめぼれ1万4915円(同303円高)、東北あきたこまち1万5184円(同13円高)、関東コシヒカリ1万4974円(同62円高)、新潟コシヒカリ1万8600円(同984円)となっており、突出して新潟コシヒカリの値上がりが目立つ。
 新潟コシヒカリは先物市場でも現物不足を背景に18日には当限2月限が1万8200円まで急伸、30年産受渡し限月である4、6、8月限はストップ高になってしまった。
 以前にも新潟コシヒカリの独歩高については触れたが、それにしてもこれほどまでに早い段階で1万8000円を超えるとは、予想できなかった。

 

◇     ◇

 
 
 価格高騰の最大の要因は"絶対量不足"にあるとしか考えられない。
 表は農水省が昨年末に公表した30年産水稲うるち玄米の11月末現在の検査実績の中から主要銘柄だけを取り出して、29年産の検査実績(29年11月末現在)を比較したものだが、新潟コシヒカリは2万4952t、率にして9.5%も少ない。30年産米の主食用作付面積は29年産より増えたはずなのだが、検査数量が積み上がっていない。秋田県は新潟県よりもっと主食用米の作付が増えたはずなのだが、あきたこまちの30年産検査実績は前年同期を下回っている。落ち込みが最も著しいのは北海道のななつぼしで、実に3万5893tも少ない。
 新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、北海道ななつぼしは量販店での売れ筋御三家で、これらがいずれも前年割れとなっている。日本コメ市場で、この御三家の売り唱えがいくらだったのかと言うと新潟コシヒカリは一般が1万8600円で僅か100俵しか出ていない。これを見た首都圏の卸は数が少ないのと価格の高さに呆れていたが、地場では玉の取り合いになっているのだから売り物が出ただけましだと考えた方が良いのかもしれない。秋田あきたこまちは1万5200円から1万5500円で9件6405俵の売り物が出ている。北海道ななつぼしは1万5800円から1万6100円で9件2720俵の売り物があった。御三家といえども新潟コシヒカリとその他ではこれだけの違いがあるのだが、悲しいかな量販店の売り棚を失いたくない卸はいくら高くても新潟コシヒカリを手当てしなくてはいけない。
 この調子で行くとさらに値上がりしそうな雲行きだが、国が主食用米を減らすために反12万円を超す助成金を支給しても主食用米を作る方が得なのだから31年産は主食用米の作付が増えるに違いない。少なくとも新潟の生産者はそう思うだろう。

 

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(株)米穀新聞社記者・熊野孝文氏のコラム【米マーケット情報】

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