農水省「環境負荷低減の見える化システム」クボタ「KSAS」と連携2025年8月18日
農林水産省は、生産者の環境負荷低減の取組を消費者に伝える「見える化」(ラベル愛称:みえるらべる)の等級表示を自動で算定できる「環境負荷低減の見える化システム」を、クボタの営農支援システム「Kubota Smart Agri System(KSAS)」(ケーサス)と連携した。KSASの利用者は、従来より簡単に「みえるらべる」を取得できるようになる。

環境負荷低減の見える化システムは、農産物の生産段階における温室効果ガスの排出量と吸収量を算定し、等級と登録番号を自動で付与するもの。農水省が3月に開発し、営農管理アプリ等を通して算定者が使えるよう、6月から農業データ連携基盤(WAGRI)のAPIとして提供している。
見える化システム概要
見える化システムは、農林水産省の「農産物の環境負荷低減に関する評価・表示ガイドライン」に則り、「農産物の温室効果ガス簡易算定シート」を基に設計。営農管理アプリ等を見える化システムと連携することで、営農管理アプリ側で独自に算定ロジックを構築・搭載することなく、生産者の栽培情報を用いて、温室効果ガスの排出・吸収量と、地域の慣行栽培と比較した削減貢献率を算定できる。さらに、「見える化」の等級ラベル表示のために必要な算定結果の農水省への報告も、見える化システムを通じて行える。
見える化システムとKSASの連携
見える化システムに接続した営農管理アプリ等を利用する生産者などが、見える化システムを通じて農水省へ報告する場合、従来の簡易算定シート(Excel)の記入や農水省へのメール報告が不要となる。また、「みえるらべる」の使用に必要な登録番号の取得等の手続に要する時間の短縮や、算定シートを記入する負担の軽減など、利便性の向上が期待される。
クボタの「KSAS」は、農地情報や作業履歴、収穫実績、農業機械の稼働情報をパソコンやスマートフォン等を使って記録・管理・閲覧でき、データを活用した農業の実現をサポートする営農支援システム。このほど、「KSAS」が見える化システムとAPI連携し、米(温室効果ガス削減貢献のみ)を対象とした新機能「みえるらべる取得」が追加された。KSASの利用者で、環境負荷低減の「見える化」に取り組みたい人におすすめ。
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