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【肉とビールと箸休め ドイツ食農紀行】(4)クリスマスマーケットとホットワイン2025年12月23日

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11月の最後の週末(年によっては、12月の最初の日曜日になる場合もあり)から、ヨーロッパではクリスマス期間が始まります。それにあわせて、ドイツの冬の風物詩であるクリスマスマーケットが、全国のあらゆる町で開催されます。

シュトゥットガルトでは、毎年、屋台の屋根の装飾の絢爛さを競うコンテストも同時に行われている。シュトゥットガルトでは、毎年、屋台の屋根の装飾の絢爛さを競うコンテストも同時に行われている。

中世に起源 伝統的な年末行事

クリスマスマーケットの始まりは、諸説あるものの、7~800年ほど前に遡るようです。本格的に寒くなり雪が積る前に、食料や日用品を買い溜めようと、現在のドイツやオーストリアの地域を中心に市が立ち、活況を呈したのが由来だとか。

ただ、いま現在は、そうした市場的な意味合いはほとんどなく、友人や家族で連れ立ち、屋台でちょっとした飲み食いをして、クリスマスにまつわる工芸品や装飾品を見て、買って楽しむという年末のお祭り的なイベントになっています。

ちなみにドイツでは、最古で発祥の地とされる東ドイツのドレスデン、中世の趣を再現するテーマパーク的な催しとなっている南ドイツのニュルンベルク、そして300近い屋台が出店し規模として最大のシュトゥットガルトが、三大クリスマスマーケットと呼ばれ、遠くからも多くの観光客が訪れる一大イベントとなっています。

一部、例外もあるようですが、基本的には12月24日のクリスマスイブの日まで、マーケットは開かれます。

熱燗ワインで暖を取る

ホットドッグ、フライドポテトとホットワインホットドッグ、フライドポテトとホットワイン

クリスマスマーケットの主役と言えば、何をおいてもGlühwein(グリューワイン)です。これは、カルダモンやクローブ、シナモンなどの香料系スパイスや、主に柑橘系のドライフルーツと砂糖で甘く煮込んだホットワインのこと。主に赤ワインを使いますが、町によっては白やロゼ、またはその他のフルーツワインのGlühweinを出すところもあり、それらを名物化することで、よそとの差別化を図っている町もあります。大人たちは、みな、このホットワインを嗜みにマーケットへ行くと言っても過言ではありません。

12月の日中の気温は、晴れていれば5℃前後といったところ。ダウンジャケットに手袋やニット帽などの防寒具で身を固めつつ、屋台先で絶えず煮込まれている大きな寸胴から、熱々のホットワインをマグカップに注いでもらい、それを手に、暖を取りながら、民芸品やお菓子などの屋台を見て回るというのが、クリスマスマーケットの楽しみ方です。

マーケットの終わりが一年の〆

お酒を飲めない子ども向けには、ぶどうジュースで作ったKinderpunsch(キンダープンシュ)も人気です。どちらも、カップ一杯で5ユーロ程度。この料金とは別に、マグカップ代金として2~3ユーロ支払いますが、これは飲んだ後カップを返却すれば返金される仕組みです。ただ、町の名前や開催年が刻印されているため、お土産や記念品として持って帰る人も多くいます。

色んな種類のソーセージ。ホットドッグか、またはカレーソースに和えて食べます。色んな種類のソーセージ。ホットドッグか、またはカレーソースに和えて食べます。

食べ物屋台で一番人気なのは、やはりWurst(ブルスト、=ソーセージ)とPommes(ポメス、=フライドポテト)でしょう。どんなお祭りやイベントでも、この2つは決して欠かせません。

ソーセージは赤、白、細長いもの、短くて太いものなど、何種類かが途絶えることなく鉄板で焼かれており、これを丸パンに挟んでホットドッグのように食べます。そのほか、ステーキ、クレープ、ドイツ製ピザであるフラムクーフェン、日本にもあるような甘栗のほか、子ども向けのわたあめや、チョコバナナなど、まさに日本の夏の縁日のような賑わいです。

もちろん、ドイツですから、雪が降るなかでも、冷えたビールをジョッキで飲むような猛者も時折見かけます。

こうして各々、自由な楽しみ方でクリスマスを祝い、一年を締めくくるのです。

余談ではありますが、ヨーロッパではクリスマスこそが一年の実質的な締めという感じです。12月25日と翌26日を家族でのんびり過ごしたら、27日からはもう仕事も生活も日常に戻り、街中のクリスマスマーケットの屋台や移動遊園地は瞬く間に撤去されます。まさに、この祭りの後の感じが、年の終わりの侘しさと本格的な冬の到来を感じさせてくれます。

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