東北被災地JA 財務回復し優先出資全額返済-農林中金2016年5月30日
農林中央金庫は5月27日、岩手県のJAおおふなとへの震災特例支援として発行していた優先出資を同JAの財務が回復したことなどから、優先出資の全額消去(返済)を実施したと発表した。
東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の8JAに対しては、平成23年度に関係法を改正して震災特例支援の枠組みを整備して、資本注入(優先出資の発行)を行い、十分な自己資本を確保して金融機能の維持・強化を図った。
同時に被災JAは信用事業強化計画を策定してその履行に取り組み、農林中央金庫とともに計画の履行状況を評価してきた。
JAおおふなとには107億円の資本注入が実施されたが、信用事業強化計画を確実に履行して財務が回復し、2月期末の自己資本比率は36.04%となった。これにより優先出資全額を返済しても金融機能を発揮して復興に継続的貢献が可能となったことから、5月27日、関係機関の承認を受けて、優先出資全額消去(返済)を実施した。
なお、福島県の2JAは今年1月13日、宮城県の5JAについては3月25日に優先出資を全額消去している。今回のJAおおふなとの実施で3県8JAのすべてが優先出資の全額返済を完了したことになる。
農林中央金庫は被災地では生活再建や営農再開の遅れなど、課題は依然として残っていることから組合員・利用者・会員の復興支援に引き続き取り組むとしている。
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