食品産業景況DI 5.1ポイント減 日本公庫まとめ2016年9月28日
日本政策金融公庫農林水産事業は7月に行った「平成28年上半期食品産業動向調査」をまとめた。27年下半期に行った前回の調査では、売上高DI、経常利益DI、資金繰りDIから算出した景況DIが18年間で最高のプラス値11.0を記録していたが、今回は5.9となった。
景況DIは前回調査から5.1ポイント低下した。これは前回の調査から売上高DIが12.8ポイント低下して9.6に、さらに経常利益DIが4.7ポイント低下し6.1になったことが影響している。なお、資金繰りDIは2.3ポイント上昇し、2.1とプラス値に転じた。
28年下半期は、売上高DIが上昇、経常利益と資金繰りのDIが低下し、景況DIは1.7ポイント低下するものの、4.2のプラス値を維持する見通し。
地域別の景況DIは、南関東・東海・中国以外の7地域で低下したが、10地域すべてで0.2~13.3のプラス値を維持した。下半期は北海道・東北・四国・九州以外の6地域で低下するが、10地域すべてで1.0~7.8のプラス値を維持する見通し。
業種別の景況DIは、製造業が3.3ポイント低下して6.9、卸売業が5.0ポイント低下し2.9、小売業が13.0ポイント低下し9.9、飲食業が21.8ポイント低下し▲2.4だった。下半期は飲食業が12.2ポイント上昇し9.8となる見通しだが、ほかは低下し、製造業が5.9、卸売業が▲0.7、小売業が4.3となる見通し。
販売数量DIは6.6ポイント低下し3.6。販売価格DIも14.2ポイント低下し12.1だった。プラス値を維持しているが、景況感の足踏みを反映した結果となった。下半期は販売数量DIが上昇し8.9、販売価格DIが低下し4.8となる見通し。
仕入価格DIは21.4ポイント低下し32.7。依然として原材料などの仕入れ価格の上昇が続いている。下半期も低下するものの21.7と仕入価格の上昇は続く見込み。
雇用判断DIは5.4ポイント減少し27.6、雇用の不足感が一段落したようにみえるが、下半期では上昇し31.9の見通しで、人手不足感は高まる見込み。
設備投資DIは2.5ポイント上昇し10.9。設備投資に積極的な姿勢が続いていることがわかった。
※DI(Diffusion Index=動向指数)は、前年同期と比較して、「増加する(良くなる)」と答えた企業の割合から、「減少する(悪くなる)」と答えた企業の割合を差し引いた数値のこと。
重要な記事
最新の記事
-
たまねぎべと病 近畿、中国、四国で多発のおそれ 令和6年度病害虫発生予報第1号 農水省2024年4月18日
-
春メロン4億円の販売を目指す JAくま2024年4月18日
-
安全性検査をクリアの農業機械 農用トラクターなど1機種25型式を公表 農研機構2024年4月18日
-
JAグループのガソリンスタンドに急速充電器「DMM EV CHARGE」導入2024年4月18日
-
【スマート農業の風】(3)データ駆動型農業へ転換しよう2024年4月18日
-
入会牧野【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第287回2024年4月18日
-
チューリップ切り花が復活の兆し【花づくりの現場から 宇田明】第33回2024年4月18日
-
4月1日新事務所移転 緑の安全推進協会2024年4月18日
-
東京農大と共同研究 良食味米「コシヒカリ」で低糖質米を実現 栽培手法を確立 ジェイフロンティア2024年4月18日
-
Oisix「おいしくアップサイクル ふぞろいキウイチップス」など3種発売2024年4月18日
-
「飯縄山」からの伏流水で育つ米と玄米の直売市開催 長野県飯綱町2024年4月18日
-
「食品製造現場におけるロボット等導入及び運用時の衛生管理ガイドライン」を策定 農水省2024年4月18日
-
「みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業」実施計画認定を取得 アイアグリ2024年4月18日
-
微粉砕加工で機能性を付与 北海道産小麦粉「CRONOS」発売 小田象製粉2024年4月18日
-
発色が早いわい性ハボタン「ローブ ホワイト」種子発売 サカタのタネ2024年4月18日
-
日本の原風景「棚田」の魅力を1枚に「棚田カード」第4弾を発行 農水省2024年4月18日
-
鳥インフル ブルガリアからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年4月18日
-
次世代へ繋がる循環型酪農・林業へ 三井住友フィナンシャルグループと協業 ホウライ2024年4月18日
-
国内最大級のドローン専門展示会「第9回JapanDrone2024」6月5日から開催2024年4月18日
-
吉田羊が情感たっぷりに 新CM「すごいよ パウダールウ」篇 エスビー食品2024年4月18日