農林中央金庫が農業ベンチャーを支援2018年5月30日
農林中央金庫は5月25日、農業ベンチャー企業の(株)ルートレック・ネットワークスの普通株式を「F&A(Food and Agri)成長産業化出資枠」を通じて取得したと発表した。
同社は農作物の潅水・施肥を自動制御する独自システム「ゼロアグリ」の開発・販売を行っている。「ゼロアグリ」はパイプハウス向けの養液土耕システムでハウス内に設置されたセンサーで得た日射量や土壌環境情報をもとに農作物の成長に合わせた潅水・施肥量をAI(人工知能)が計算したうえで点滴チューブで自動的に供給するシステム。
これまで生産者の経験に基づくノウハウの下で手間をかけて行われてきた潅水や施肥作業を自動化することで省力化を実現するとともに、規模拡大も可能になる。最適なタイミングでの潅水と施肥によって、収量の増大と品質向上、それによる所得増大にもつながると期待されている。
F&A(Food and Agri)成長産業化出資枠は平成28年5月に中期経営計画で掲げる「農林水産業の成長産業化」への貢献の一環として産業界の高付加価値化と生産性向上のため系統団体や国内外の企業との協働を支えるリスクマネーの提供を目的に設立された。
これまでに(株)ファムノートホールディングス、(株)ナイルワークスに出資している。
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