「運動嫌い」2割以上 小中学生の運動に関する意識調査 JA共済連2023年11月30日
JA共済連は、スポーツ庁が行った「令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」を踏まえ、全国の小中学生の男女400人を対象に「小中学生の運動に関する意識調査」を実施。調査の結果から、小中学生の2割以上が「運動嫌い」で、理由は“人と比べられることが「嫌だと思う」が約7割に上った。また、子どもが楽しいと感じる運動の1位は「バスケットボール」、2位「ダンス」で“仲間と一緒に身体を動かすこと”“自分に向いた競技”に対してはポジティブな意識がみられた。

調査では、運動やスポーツについてどのように感じているか聞いたところ、全体で2割以上(22.8%)が「やや嫌い」「嫌い」と回答。また、「運動やスポーツにおいて、他人と比べられることについてどのように思うか」については「とても嫌だと思う」「まあまあ嫌だと思う」と7割弱(68.8%)が回答した。

学校の体育の授業については、「やや嫌い」「嫌い」と3割以上(31.1%)が回答。また、小中学生別にみると、「やや嫌い」「嫌い」と答えた割合は小学生が2割以上(24.0%)であったのに対し、中学生は4割弱(38.0%)という結果になった。
さらに、運動やスポーツが「嫌い」「やや嫌い」と答えた小中学生に幼少期(小学校以前)の運動やスポーツに対する意識について聞いたところ、「好き」「やや好き」だったと3人に1人以上(36.3%)が回答。現在運動やスポーツが嫌いでも、幼少期には運動やスポーツに対してポジティブな感情を抱いていたことがわかる。
また、「団体競技において自分が足を引っ張ってしまうのではないかと心配に思うこと」が「ある」「まあまあある」と回答した割合は7割以上(71.8%)にも上り、多くの小中学生が「他人と比べられること」「他人から笑われる、からかわれること」「他人の足を引っ張ってしまうこと」に対してネガティブに感じていることがうかがえる。
また、体育の授業以外の身体を動かす機会について聞いたところ、「週2日以下」(「週1~2日程度」「週1日以下」)と半数近く49.3%)が回答。小中学生の運動頻度の低さが浮き彫りになった。
「運動嫌い」でも本来は運動好き?"仲間と身体を動かすこと"にはポジティブ

小中学生が楽しいと感じる運動は何か、聞いたところ、「バスケットボール(32.3%)」が最も多く、次いで「ダンス(32.0%)」、「サッカー29.5%)」の順。王道の球技スポーツと並び、「ダンス」の人気も高いことがうかがえる。

また、「仲間と一緒に運動すること」については8割以上(83.8%)が「好き」「やや好き」と回答し、ポジティブな感情を抱いていることがわかる。さらに、「自分が得意な運動や好きになれそうな競技が分かれば、やってみたいと思うか」については9割近く(88.8%)が「そう思う」「まあまあそう思う」と回答した。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































