高齢者の安全運転診断車「きずな号」を改訂 最新シミュレーター搭載、コースも充実 JA共済連2025年10月16日
JA共済連は、ドライビングシミュレーターを搭載した安全運転診断車「きずな号」に、3Dで仮想世界を制作する高性能ゲームエンジン「Unreal Engine5」を採用するなど、安全運転への意識を高める改訂を行い、10月から運用を開始した。
「きずな号」の外装
同会は高齢ドライバーの交通事故未然防止を目的に、2008年から4台の「きずな号」を全国に派遣し、巡回型の自動車安全運転診断を実施している。JAまつりや交通安全啓発イベントなどで活用され、累計開催数は2808回(2024年度末時点)に達している。
今回の改訂では、シミュレーターに実車に近いドライバーズシートとシートベルトを搭載し、よりリアルな運転環境に近づけた。外装の背面には「シートベルト着用」を呼びかける啓発デザインを新たに採用した。
リアルな映像で安全運転を診断
3DCGで再現されたリアルな道路走行を体験できるシミュレーターの基盤ソフトは、(一財)日本交通安全教育普及協会が開発。年間400回以上実施している教室・講習会・イベントのノウハウが適用されている。「Unreal Engine5」の採用により、高品質で臨場感のある映像表現を実現し、「より一層現実に近い運転環境を体感できる」としている。
シミュレーターでは、道路交通法改正により導入された高齢者の運転免許更新手続き時の「運転技能検査」制度(2022年5月13日施行)に対応し、検査で求められる技術課題を踏まえて体験コースを改善した。
改善点は①指示速度走行、②一時停止、③右折・左折、④信号通過の確認の4項目。さらに、普段の運転環境や頻度に応じて「初心者」「慣れている人」向けにコースを区分。重大事故につながりやすい「高速道路の合流」や「夕方」「夜間」のコースも新設した。また、JA共済連の調査に基づくヒヤリハットの多い場所を再現したコースも搭載している。
診断結果はA~Eの5段階で判定し、結果画面には評価メッセージや事故・違反シーンを表示。「危険予測の6つのポイント」も提示し、より安全な運転を啓発している。
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