美味しい福島県産米を 東京でメディアセミナー2013年9月10日
福島県は9月9日、東京都千代田区の都道府県会館で「新生!ふくしまの恵み発信事業・メディアセミナー」を開いた。今回は県産の主要な農産物である米のおいしさをPR。特に原発事故による放射能汚染の風評を払拭するため実施している米の全量全袋検査など、徹底した安全対策を紹介し、県産米の安全性とおいしさを強調した。メディアセミナーは6月の夏秋キュウリに次いで2回目。
セミナーには福島県農林水産部やJAみちのく安達などJAの関係者が出席し、福島県の「コシヒカリ」や期待のブランド米「天のつぶ」の生産状況や品種特性などを説明した。
特に「天のつぶ」は、同県が15年かけて生み出した新しい品種で県の奨励品種。穂が出るとき天に向かってまっすぐのびる力強さがあり、粒がそろい、大きく実るのが特徴。
収量は「コシヒカリ」より優れ、食味は「ひとめぼれ」並みといわれる。「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」より短幹で倒伏しにくいため、栽培しやすいという特徴がある。現在同県の栽培面積は約1万4000haで、全体の24.4%を占める。セミナーに出席したJAみちのく安達稲作部会の鈴木武市部会長が、管内で取り組んでいるエコファーマーグループの米づくりを紹介。「良質な水系に恵まれており、米どころの産地を復興させたい」と、風評被害からの立ち直りへの決意を述べた。
放射能汚染の風評には、全量全袋の検査体制を紹介。同県農林水産部水田畑作課の井上久雄課長は「根拠のない風評で、回収する必要がないほど1袋づつ徹底して検査している」と自信を示す。またJAみちのく安達の遠藤明男常務も「安心してもらうため、これだけの取り組みをしている。この思いを伝えたい」と訴えた。なお、同県は10月上旬に生産地視察ツアーを計画している。
(写真)
福島産米の魅力と安全性をPRするキャンペーンガール「ライシーホワイト」
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日
-
北海道檜山特産品マルシェ「ひやマルシェ」開催2025年9月12日
-
農福連携 食品産業向け展示商談会「ノウフク見本市2025in大阪」開催2025年9月12日
-
次世代モデルの人工光型植物工場「福井美浜工場」竣工 椿本チエイン2025年9月12日