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26年産米、全国作況「101」2014年9月29日

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北海道・東北は作柄良好西日本「やや不良」多く

 農林水産省は26年産米の作柄概況(9月15日現在)などを公表した。北海道・東北では豊作だが、東海以西では「やや不良」が見込まれる県も多く、日本列島の東西で作柄が分かれた。

◆東海以西は日照不足

平成26年産水稲の作付面積10a当たり予想収量及び作柄概況(9月15日現在) 北海道では天候に恵まれ全もみ数がやや多く、登熟も順調に推移していることから10aあたりの予想収量は578kgで作況指数「108」が見込まれる。
 東北から関東・東山では、田植え期以降7月にかけておおむね天候に恵まれ、全もみ数が総じて「多い」、「やや多い」となっている。8月の日照不足で登熟が平年を下回っている地域がみられるものの、東北は予想数量583kgで作況指数「104」、北陸は538kgで「101」、関東・東山は547kgで「102」が見込まれる。 一方、東海以西は6月以降、断続的に低温・日照不足傾向となり8月は記録的な日照不足となった。西日本の太平洋側では観測史上1位、日本海側では同2位の短い日照時間だった。
 このため全もみ数が一部地域を除いて平年を下回っていることに加えて登熟が平年を下回って推移している地域もみられることから、東海は498kgで「99」、近畿は497kgで「98」、中国は495kgで「96」、四国は465kgで「96」、九州は488kgで「97」が見込まれる。 この結果、全国の予想収量は537kgで作況指数は「101」の見込みとなった。
 県別の作況指数をみると「良」(106以上)は北海道、「やや良」(102?105)が東北、関東などで10県、「平年並み」(99?101)が15都府県、「やや不良」(95?98)が20府県、「不良」(94以下)が1県となっている。

(右の画像をクリックすると、PDFファイルが開きます。)

 

◆過剰作付け2.8万ha

 水稲作付け面積(青刈り面積を含む)は163万9000haで前年産にくらべて8000haの減少が見込まれる。水稲作付け面積から生産数量目標の外数として取り扱う米(備蓄米、加工用米、新規需要米など)を除いた主食用作付け見込み面積は147万4000haで前年産にくらべて4万8000haの減少が見込まれる。
 ただ、26年産の生産数量目標(765万t)の換算面積144万6000haとくらべると2万8000haと前年と同程度の過剰作付けとなっている。
 この結果、主食用米の予想収穫量は789万9000tが見込まれる。この数字をもとに来年までの需要量見込みをふまえると、来年6月末の民間在庫量は234万tとなる。今年6月末の222万tを上回る在庫水準も想定される。 ただ、農水省によると9月15日時点で東北など作況指数の良い地域で登熟が「やや不良」と結果も出ているなど、最終的な収穫量については変動する可能性もあり、10月15日時点の作柄調査結果などで需給状況の見通しが明らかになるとしている。

9月15日現在の作柄概況をもとにした主食用米の需給見通し(単位:万トン)

 

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