米穀データバンク 全国作況「100」と予想2016年8月8日
民間の米関連調査機関である(株)米穀データバンクは8月5日、7月31日現在の28年産米収穫予想を発表した。全国作況100の「平年並み」と予想している。
同社の作況推計プログラムに各都道府県の7月末までの気象データを投入して予測した。
それによると、6月上・下旬と7月下旬に一時的に低温や日照不足の時期があり、生育進度に一部遅れが見られるものの、田植期以降、おおむね天候に恵まれたことからほぼ順調に推移しているとの見込みだという。その結果、全国作況は100の「平年並み」と予想した。
都道府県別にみると、作況指数102の「やや良」は茨城、愛知、京都、奈良、和歌山の5県。97~98の「やや不良」は宮崎、沖縄の2県。99~101の「平年並み」はその他40都道府県となっている。
主食用米の作付面積は生産数量目標の自主的取組参考値である735万t(面積換算139万ha)をふまえ、飼料用米など生産調整の取り組みや、各県等への聞き取りをもとに139万4000haと推計した。
作況・作付予測に基づく7月31日現在の主食用等の予想収穫量は全国平均で10aあたり532kg、収穫量は741万4000tと予想した。27年産米の収穫量より2万8000tの減。生産数量目標(743万t)より1万6000t減、自主的取組参考値(735万t)より6万4000t増の見通しとなった。
予想収穫量と6月末民間在庫205万4000tを加えると29年6月までの主食用等供給量は946万8000tの見込みとなる。農水省が基本指針で策定した需要量見通しは761万3000t。これをふまえると来年6月末の民間在庫は185万5000tと今期よりさらに19万9000t減となる見込みだ。ただし、米穀データバンクでは、主食用として使用される輸入米であるSBS(売買同時入札)米の需要が復活すると見通し、在庫の減少幅は「圧縮する可能性が高くなっている」としている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日