米の需給 「緩和」見通し判断強まる-米穀機構2018年5月14日
米穀機構が毎月実施している米の需給や価格水準などについて米取引関係者に判断を聞く調査で、4月の結果は前月にくらべて需給が緩和し米価が下がる見通し判断が大幅に増えていることが示された。
この調査はアンケート回答者の判断や方向性を指数化して示すもので、たとえば米の需給については数値が100に近づくほど「需給は締まる」との見方が強まっており、その逆は「需給は緩和する」との見方が強まっていることを表わす。
(グラフをクリックすると大きなグラフが表示されます。)
4月の調査結果では主食用米の需給動向について現状判断指数は前月から▲14の「52」となり、向こう3か月の見通し判断指数は前月から▲12の「46」となった。いずれも指数は大幅に減少した。
米価水準については現状判断指数は前月より+2の「74」となり、米価水準が高いとの評価が強まっている。
一方、向こう3か月の見通し判断指数は前月から▲9の「43」となり大幅に減少した。現状の米価水準は高いとの見方が強く、今後は下落するとの見方が強まっていることが示された。
業態別に主食用米の価格について4月に比べて5月はどう見通しているかを聞いたところ、生産者は前月と同様の「50」、集出荷業者は同▲5の「47」、卸業者は同▲9の「47」、小売業者等は同▲2の「51」となった。
この調査は全国の生産者、集出荷業者、卸・小売業者など164が対象で電子メールを利用してアンケートを行っている。今回は131団体から回答が寄せられた。
(関連記事)
・財政審は自給率重視せず!?(18.05.13)
・東京コメ4月限納会 急落の意味するもの(18.04.24)
・【農林水産省・柄澤彰政策統括官に聞く】どうなる? 米政策(18.04.17)
・「米需給対策と販売対応」テーマに 第14回研究大会(18.04.13)
・「むら」から農協創る 農家組合の協同強化へ(18.04.13)
・コメ播種前契約 価格決定は「契約締結時」57%-農水省調査(18.04.10)
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日