1等米比率 全国68.9% 新潟41.0% 8月31日現在 農水省公表2023年9月29日
農林水産省は9月29日、8月31日現在の2023年産米検査結果を公表した。
8月31日現在の水稲うるち玄米の検査数量は24万6300tで4年産の検査数量(421万4000t)とくらべると5.8%にとどまる。
1等比率は68.9%で22年産同時期の68.0%と同程度となっている。
検査数量には西南暖地や千葉県など早期米地帯は含まれているが、主産地の北陸、東北、北海道の検査数量は少なく、今後収穫と検査が進む。
検査数量は少ないものの新潟県の1等比率は41.0%。北陸農政局平均の1等比率83.2%にくらべて大幅に低く、昨年同時期は65.0%だったことから高温障害など米の品質が懸念されている。8月31日時点の調査では新潟コシヒカリはまだ検査されていないが、29日に取材した上越市の生産法人によると「刈り取ったコシヒカリは全量2等だった」という。
農林水産省によると、新潟をはじめとした北陸や東北、関東は米の品質があまりよくないとみており、「例年は検査数量が増えるにつれ1等比率は10%程度上昇していくが、今年は見込めそうにない」と話している。
次回は9月末の検査結果が10月末に公表される。
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