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被害続発 「米の偽サイト」消費者庁が注意喚起 記載の住所に行ってみると2025年10月2日

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通信販売サイトで格安販売されているお米を注文し代金を振り込んだのに、商品がいっこうに届かない。そんな被害が相次いでいる。各地の消費生活センター等に相談が多数寄せられる中、消費者庁は9月30日、お米販売の「偽サイト」に関する注意喚起を行った。今回公表されたドメイン名は4つだが、そのうち2つのドメインで「偽サイト」が表示する「住所」を訪ねた。

新潟産コシが5kg1344円?!

「お米の定期便」サイトの表示例「お米の定期便」サイトの表示例

偽サイトを開くと、銘柄米の格安販売が目を引く。

「お米の定期便」では、5kg定価4480円の新潟県北越後産「こしひかり」が「1344円」、「期間限定でサイト全体が60%オフ」と銘打つサイトでは、5kg定価4462円の北海道産「ゆめぴりか」が「2677円」、「令和6年産(2024年産)新米あります」というサイトでは、5kg定価5513円の秋田県産「あきたこまち」が「2757円」。いずれも2024年(令和6年)産の銘柄米で、驚くような安さだ。

だが、注文して代金を振り込んでも米は届かない。「格安の米」は代金を振り込ませるための「見せかけ」に過ぎないうようなのだ。

実在する無関係の店の住所を騙るケースも

米販売「偽サイト」の名称、ドメイン名、会社名、住所等米販売「偽サイト」の名称、ドメイン名、会社名、住所等

「お米の定期便」(koshinomiya.com)は岐阜県恵那市の住所を載せているが、そこには何の関係もないスポーツ用品店がある。同店には「代金を振り込んだのにお米が届かない」といった問い合わせや苦情が相次いだという。とんだ営業が妨害である。

同じく「お米の定期便」(ricenippon.com)はセレストグレインと名乗り、新潟県南魚沼郡の住所を掲げる。グーグルマップで調べると、この住所に建物はなく、写真ではあたりはほ場に見える。一般財団法人・民亊法務協会が提供する登記情報提供サービスで調べたところ、新潟県内に同名の会社の登記はなかった。

「60%オフ」サイトの住所には茶色のビル

「期間限定で60%オフ」サイトに記載された住所には茶色のビルが建っていた「期間限定で60%オフ」サイトに記載された住所には茶色のビルが建っていた

「期間限定でサイト全体が60%オフ」と掲げるサイト(hikariharvest.com)で「会社について」をクリックすると、冒頭に「ようこそ、Alveroniquea(アルヴェロニカ)**へ。」と書かれ、「お問い合わせ」として東京都台東区上野の住所が記載されている。現地を訪ねると、JR上野駅入谷口にほど近く、飲食店などが入居する茶色のビルが建っていた。「アルヴェロニカ」の表示はなく、米穀を扱う業者も見当たらない。また、「アルヴェロニカ」という名の会社の登記は東京都内になかった。

「新米あります」サイトの住所はガード下

「令和6年産新米あります」サイトに記載された「住所」はJRのガード下「令和6年産新米あります」サイトに記載された「住所」はJRのガード下

「令和6年産新米あります」と題したサイト(natsunoroot.com)で「会社について」をクリックすると、「黄金色の稲穂が風に揺れる日本の田園風景。その恵みからインスピレーションを受けて誕生したのが、私たち Natsunoroot(夏之根) です」と記載されているが、夏之根という名称の会社は、東京都内に登記がない。左下には「お米の**」との記載があるが、新潟県にある同名企業とは無関係だ。同社も迷惑を受け、5月19日と6月2日、「当社を名乗る詐欺サイトがございます」との注意喚起をホームページに掲載。「このご時世に安売りやセールを行う事はございませんので、割引されているサイトにはご注意ください」と呼びかけた。

「新米あります」の偽サイトには、東京都台東区上野の住所がある(「60%オフ」の偽サイト記載の住所とは近所だが別の場所だ)。訪ねてみると、現場はJR上野駅不忍口やアメ横に近いガード下で、ユニクロとカレー専門店がある。朝、商店街を掃除していた高齢男性に聞くと、「米の詐欺? ニュースで見たよ」と顔をしかめ「あそこは前からユニクロがあって、米関係(の会社)はなかったな」と話した。

4つのサイト記載のメールアドレスにそれぞれ質問を送り、会社名と代表者、連絡先、トラブルの原因と対応、消費者庁「注意喚起」への見解などを質した。「お米の定期便」(koshinomiya.com)へのメールは「ドメイン ネーム システム (DNS) から、受信者のドメインが存在しないと報告されました」との連絡が届き、他の3つは期限までに返答がなかった。

消費者を欺く行為

消費者庁の注意喚起チラシ消費者庁の注意喚起チラシ

消費者庁も、これらの偽サイトでは「あたかもお米を安く販売するかのように装って、商品を注文させていましたが、実際には、本件偽サイトに表示がある本件事業者の所在地や連絡先には虚偽の情報が記載され消費者が商品代金を支払っても、注文した商品は届きませんでした」という事実を確認し、「消費者を欺く行為・債務の履行拒否」にあたるとしている。

農水省も公式サイトで「お米の詐欺サイトにご注意ください!!」と注意喚起している。

怪しいサイトのチェックポイント(消費者庁のチラシから)

・価格が不自然に安い
・事業者情報が不明確または虚偽がある
・問合せ先がメールアドレスのみである
・日本語表記に不自然な点がある
・サイト名や事業者名で検索すると偽サイトに関する情報がヒットする

相談窓口 消費者ホットライン「188」
(最寄りの消費生活センター等をご案内します)

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