米価高騰に対応、「4kgサイズの米袋」定番化 値ごろ感出し販売促進 アサヒパック2025年12月25日
米価格が高止まりする中、スーパーなどでは定番の5kgサイズに加え、一回り小さい4kgサイズでの精米販売も増えてきた。米袋の専門メーカー、アサヒパック(大阪市)は、2026年1月下旬から発売する米袋の新デザイン商品に「4kgサイズ」を定番アイテムとしてラインアップする。
4kgの米袋、和モダンな「花帯」への印刷例(左)と
4kgの米袋、産地の活気を伝える「今年も豊作!」への印刷例(右)
アサヒパックが「4kgサイズ」を加えるのは、オリジナル米袋製作サービス「セレクトパック」のベース袋。ベース袋に産地銘柄を後印刷することで完成する。
アサヒパックでは「このところ米価格が上がって、今までの2kg、5kg、10kgの定番に加え、(5kgよりも)価格的な部分で手に取ってもらいやすくするため4kgの商品を作りたいという要望が来ていた。これまでは量目可変タイプで対応してきたが、要望に応え4kgサイズをラインアップした」(広報室)と説明する。
農水省によると、全国のスーパーでの精米5kgの価格は12月8日の週には税込4331円だった。単純計算で、4kgなら3500円を切る価格設定が可能になり、消費者が手にする心理的ハードルを下げる効果が期待される。
足元では需給が大きく緩んでおり、年明け以降米価は下がるとの見方が有力だが、単身家庭の増加や食生活の多様化を背景に、アサヒパック広報室の担当者は「都市圏を中心に小さな量目のお米を求めるお客様も増えている」と話す。米価が低かった時期には「5kgに2合プラスしてお買い得」という販促方法もあった。
アサヒパックでは「ごはん食推進活動」と銘打ち、農水省が主導する国民運動のイベントNIPPON FOOD SHIFT FES.東京2025にも出店した。担当者は「米産業の課題解決にも取り組んでいきたい」としている。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ブロッコリーの黒すす病にSDHI剤耐性菌が発生 北海道2025年12月25日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年12月25日 -
家庭での米消費、前年比11.7%減 マイナス幅拡大、「新米不振」裏付け 米穀機構11月調査2025年12月25日 -
米価高騰に対応、「4kgサイズの米袋」定番化 値ごろ感出し販売促進 アサヒパック2025年12月25日 -
協同組合の価値向上へ「鳥取県宣言」力強く2025年12月25日 -
【世界を診る・元外交官 東郷和彦氏】トランプ再来の嵐 自国利益に偏重2025年12月25日 -
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ日本は食料難の経験を教科書から消したのか?2025年12月25日 -
【Jミルク脱粉在庫対策】基金初発動1.2万トン削減 なお過剰重く2025年12月25日 -
すべての都道府県で前年超え 2024年の県別農業産出額 トップは北海道2025年12月25日 -
【農と杜の独り言】第7回 祭りがつなぐ協同の精神 農と暮らしの集大成 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年12月25日 -
国連 10年に一度「国際協同組合年」を決議2025年12月25日 -
秋田と山形の3JAが県越え連携協定2025年12月25日 -
日本産の米・米加工品の輸出促進策を議論 「GOHANプロジェクト」で事業者が意見交換 農水省2025年12月25日 -
26年産米の農家手取り「2万5000円めざす」 暴落の予兆に抗い再生産価格を確保 JA越前たけふ2025年12月25日 -
笹の実と竹の実【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第370回2025年12月25日 -
茨城県で鳥インフル 97万羽殺処分へ 国内10例目2025年12月25日 -
ホットミルクと除夜の鐘 築地本願寺でホットミルクお振舞い JA全農2025年12月25日 -
JA共済アプリ・Webマイページに「チャットボット」機能を導入 JA共済連2025年12月25日 -
5県9JAの農産物・加工品を販売 第46回マルシェ開催 JA共済連2025年12月25日 -
短期プライムレートを年2.125%に引き上げ 農林中金2025年12月25日


































