米:29年産米の作柄見込みと30年産米の課題
【緊急調査・29年産米の作柄見込みと30年産米の課題】主要219JAのコメ担当者の声【九州・沖縄】2017年9月25日
安倍政権の農政は農業の成長産業化だ。今回の米政策の見直しも農業者の所得増大を追求するものだ。しかし、現場からはこんな声も。「国が食料の需給安定を図るというなら農家も意欲を上げる」。国民の食料の安定生産とその供給にそもそも国が責任を持とうとしているのか……、多くの現場担当者の実感だろう。
【九州・沖縄】
▽国からの配分は廃止となるが、福岡県域での生産数量目標は継続され生産者に対し生産調整を継続することでの米価の安定を周知していく。
▽各水田再生協で引き続き調整していくので大きな変化は生じない。また、契約栽培する方もあるので影響はない。
▽需要に沿った生産に取り組まなければ供給過剰となり、米価下落への直結が懸念される。当JAでは麦二毛作・飼料用米、特別振興野菜への作付誘導を図っていく。
▽新規需要米を増やしていく。
▽生産数量配分や転作の指導は再生協議会がこれまで通りやる。30年問題は問題になっていない。
▽加工用米に対する国の支援が欲しい。
▽全国的調整が必要。転作作物の交付金を法的制度で支援して欲しい。飼料用米が増えていけば交付金は下がるだろうと心配だ。
▽生産調整が廃止になっても県として調整は続ける。交付金を充実していくなら極端な主食用増産の見込みはない。WCS・飼料米、大豆等の交付金が肝だ。
▽国が食料の需給安定を図るというなら農家も意欲上げる。大規模農家も少なく、個人農家は高齢化で大変、米づくりにやる気を出すような施策を。
▽JA単体で売ろうとしても数がそろわない。県下統一でやるべし。生産調整、国がやらないなら県が旗振ってやるべき。
▽米を作って儲からないと気力下がってしまう。主食用米と飼料米などを作ることで農家が安定した収入を得られる策を国が考えるべきだ
▽買取販売せよという国の指導もあり、最近は取り組みを始めた。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日