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【Jミルク9月牛乳動向】需給緩和で価格下げ傾向2025年10月14日

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Jミルクの9月生乳需給動向調査によると、需給緩和がより鮮明になり脱脂粉乳の過剰在庫積み増しが懸念される。8月の飲用牛乳価格値上げで販売前年割れが続き、スーパー店頭などの小売価格は徐々に低下してきた。(農政ジャーナリスト・伊本克宜)

8月牛乳価格値上げに伴い300円超の大手乳業のNB牛乳がある一方で、全体的には値下がり傾向が出てきた(首都圏のスーパー店頭で)8月牛乳価格値上げに伴い300円超の大手乳業のNB牛乳がある一方で、全体的には値下がり傾向が出てきた
(首都圏のスーパー店頭で)

■牛乳価格7月比で10円超高
8月の飲用牛乳値上げに伴い、スーパーでの店頭課価格は着実に値上げが浸透している。牛乳1本(約1リットル)当たり10円から20円上げが一般的だ。

Jミルクの9月の生乳需給動向調査では、牛乳で値上げ前の7月との対比で同10・2円のプラス、価格帯が異なる牛乳類(牛乳、成分調整牛乳、加工乳、乳飲料4品目)トータルでも9・7円高となった。

実際に首都圏のスーパーを見ると、店舗による違いはあるが価格のばらつきが相変わらず目立つ。大手乳業のNB(ナショナルブランド)牛乳で300円の大台を超す牛乳が売られている一方で、販売量重視の中小メーカーや指定団体を通さない原乳を使った自主流通グループの原乳などは、1本10円超上がっているものの低価格が目立つ。

■値上げ遅れたドラッグストア
業態別には、売り上げの大半を扱うスーパーでの店頭価格が確実に上がっているものの、もっとも価格是正が遅れたのが薬品・化粧品を主体に食品を扱うドラッグストアだ。

ドラッグストアは、主力の医薬品で価格競争がほぼなく需要が安定しているため経営余力があり、総売り上げを底上げするため食品関連にも販売を広げてきた。ドラッグストアの食品は安売りが目立ったが、最近では消費者ニーズに応じて国産原料にこだわるなど売価が上がっている。だが牛乳は毎日購入する日配物で差別化が難しく、現状では低価格販売が目立つ。例えば食品スーパーを併設する「クリエイト」。主力は茨城県の中小メーカーで製造する「北海道牛乳」を1本195円で売る。一人2本までの販売制限付きだ。

Jミルクの調査では、スーパー、コンビニエンスストアなど他業態に比べドラッグストアの価格改定、牛乳値上げが"後ろ倒し"になってと見ている。ただし、8月から9月にかけての値上げ幅はドラッグストアが最も大きいことも分かった。

■販売低迷から徐々に売価下げ
8月値上げから2カ月が過ぎ、「思ったよりも消費は減らなかった」との受け止めが業界内には多い。だが前年同期比で数パーセントの微減と言え販売個数の前年割れが続いており、週末特売で大手NB牛乳の一角も220円台の低価格販売も増えてきた。

週末の顧客の多い時に売価下げで売り上げを増やそうとの戦略だ。需要と販売単価は今後の動向を見る必要があるが、値上げに伴う販売低迷から徐々に売価が下がっているのも事実だ。このまま平均単価が下がれば、円安から諸資材が上がり酪農家の経営が苦しくなる中で2026年度の指定団体と大手乳業メーカーとの飲用乳価交渉にも影響が出かねない。

Jミルクの最新データ(直近9月29日の週)によると、販売個数は牛乳類トータルで9週連続前年割れ。ただ、減少率は若干改善している。平均単価は値上げ前の7月に比べ牛乳でプラス9・6円と前週から若干下がった。

■脱粉在庫増え、年末に"黄色信号"
北海道を中心に生乳生産が順調だ。こうした中で、需給緩和は飲用牛乳の消費前年割れの一方で加工向けを増やしている。11月からの冬場の飲用牛乳不需要期を目前に控え、ここ数年課題となっている脱粉の在庫積み増しが目立つ。

8月の生乳生産は前年同期比で2・0%増。13カ月連続で前年を上回り、特に北海道でプラス2・8%となった。猛暑の影響が懸念されたが乗り切った。半面、脱粉在庫が増えている。用途別生乳仕向けで8月の脱粉は前年比4・0%増と増えた。

こうした生乳需給緩和局面が強まる中で、学校給食牛乳の休止と重なる年末年始の牛乳や脱粉を使うヨーグルトの需要拡大が一段と重要になってきた。

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