飼料用米作付け 前年比53%減 戦略作物 軒並み減2025年10月14日
農水省は10月10日、9月15日時点の水田の作付状況を公表した。
2025年産の主食用米の作付面積は136万7000haで前年実績の125万9000haから10万8000ha増加した。
6月末時点で作付意向から4000ha増えた。営農計画書の提出期限は6月30日だが、25年産から8月20日までに変更した営農計画書を提出できることになったことから、飼料用米などから主食用米に変更した分が増えたと考えられる。
主食用米の作付が2020年産以来、最大の面積となる一方、戦略作物はいずれの品目も減少した。
加工用米は6000ha減の4万4000ha、飼料用米は5万3000ha減の4万6000ha、WCS用稲は8000ha減の4万9000haなどとなり、戦略作物計の作付面積は38万8000haで9万5000ha減となった。
飼料用米の作付面積は前年比47%で半分以下となった。飼料用米は2010年3月策定の基本計画で飼料用米の生産数量目標が掲げられ支援も本格化したため、2011年産では全国で3万ha台となり、2015年産では約8万haとなるなど面積が拡大した。ただ、2024年産からは一般品種への支援単価の引き下げが始まったため減少に転じていた。25年産では米価高騰で主食用作付けへの仕向けが増えた。
畑地化面積は8000haとなった。
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