豪州牛肉輸入量 SG発動基準超え 日豪EPAの影響2015年4月30日
農林水産省は4月30日、日豪EPAに基づく牛肉セーフガードについて公表した。
日豪EPA協定は今年1月15日発効した。協定発効日から3月末までの豪州産牛肉の輸入のうち冷蔵牛肉の累計数量は2万4706tとなった。
セーフガードの発動水準は26年度は2万1667tとされているため輸入量は発動水準を超えた。このため輸入数量と発動水準の差3039tについて、今年4月の輸入数量に含める措置が実施される。
セーフガードは輸入数量が発動水準を超過した場合に税率を引き上げる措置で日豪EPAに基づく牛肉の場合は38.5%に戻されることになっている。
ただ、その発動は、超過した月の翌々月から当該年度末まで、とされている。このため今回のように2?3月という年度末に超過した場合は当該年度の関税率引き上げはできない。
そこで超過した数量は翌年度4月の輸入数量にあらかじめ含めるという仕組みを導入した(キャリーオーバー)。この措置によって翌年度の発動水準超過の可能性が高まる。農水省は複数年にわたってみれば日豪EPAの適用を受けて低関税で輸入される数量は一定数量以下に抑えられるとしている。
なお、協定発効から3月末までの冷凍牛肉の累計輸入量は2万3502t。セーフガード発動水準は3万2500tとなっている。
(関連記事)
・米の相対取引価格 1万2000円を下回る 農水省調べ (2015.04.30)
・農水省の審議会委員を公募 農政立案に国民の声 (2015.04.28)
・下水処理の熱エネルギーをトマト栽培に活用 (2015.04.28)
・農林水産物・食品輸出環境課題レポートを公表 農水省 (2015.04.27)
・外国資本による森林買収1153haに 農水省 (2015.04.27)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日