配合飼料価格 850円値下げ-4~6月期 JA全農2019年3月25日
JA全農は3月22日、4月~6月期の配合飼料供給価格を1月~3月期に対して全国全畜種平均で1tあたり約850円値下げすると発表した。
改定額は地域別、畜種別、銘柄別に異なる。JA全農が発表した飼料情勢は以下の通り。
トウモロコシのシカゴ相場は南米産の生育悪化懸念から1月には1ブッシェル(25.4kg)3.8ドル台まで上昇した。その後、エタノール需要が低調となったことや、南米の天候が回復したことから下落し、現在は同3.7ドル前後で推移している。今後は米国産の期末在庫は潤沢で需給が安定していることから相場は現行水準で推移すると見込まれている。
大豆粕のシカゴ相場は、高温乾燥による南米産大豆の減産懸念から1t350ドル台まで上昇した。その後、2月8日発表の米国農務省需給見通しで米中間の貿易摩擦などにより米国からの大豆輸出が下方修正されたことから下落し、現在は同340ドル前後で推移している。国内大豆粕価格は為替の円高などにより、値下がりが見込まれる。
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は11月には1t50ドル前後で推移していたが、原油相場が軟調になったこと、中国向けの石炭輸送需要が減少し船腹需給が緩んだことから下落し現在は同40ドル台となっている。今後は南米産大豆の輸出需要が本格化することから海上運賃は強含みで推移することが見込まれる。
円相場は米国株価の急落を受けて1月には110円を下回る水準まで円高が進んだ。その後、良好な米国経済指標により株価が回復したことなどから円安となり、現在は111円台となっている。
今後は米国経済は好調である一方、米中貿易摩擦の長期化により世界経済の減速懸念が高まっていることから現行水準で推移するものと見込まれる。
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