豚用ワクチン「エンテリコリックス」発売 日本ベーリンガーインゲルハイム2024年9月10日
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは9月9日、妊娠中の母豚に投与することで移行抗体を増強させ、その初乳を摂取した産子が免疫を獲得することを目的とした豚用ワクチン「エンテリコリックス」を発売した。
エンテリコリックス
哺乳期における大腸菌症、壊死性腸炎の被害を低減・軽減させ、離乳後早期までの大腸菌症、浮腫病、壊死性腸炎の被害を低減・軽減させることが有効性として示されている。獣医療分野及び公衆衛生分野の両方において、薬剤耐性(AMR)は重要課題であることから、同剤は、抗菌性物質に依存しない細菌性疾病対策として畜産現場における重要な選択肢のひとつになる。
大腸菌症・浮腫病・壊死性腸炎は、主に仔豚に多く発症する細菌性疾患。大腸菌(腸管毒素原性大腸菌もしくは志賀毒素産生性大腸菌)やクロストリジウム・パーフリンゲンスC型菌に感染することに起因する。下痢や敗血症、浮腫などにより、死に至ることもあるほか、衰弱や生育不良などで畜産成績に大きな影響を及ぼす。
エンテリコリックスを投与された妊娠豚から産まれた仔豚は、初乳を摂取することで受動的に免疫を獲得。それにより大腸菌症・浮腫病・壊死性腸炎の臨床症状の軽減、死亡率の低減が期待できる。同製品は母豚に投与するワクチンであるため初乳摂取後の早期から効果が期待できるほか、仔豚の個体ごとに投与する必要がなく作業者の労力負担を最小限に抑えられる。同時に仔豚に対する人為的な病原体水平伝播のリスクを低減できるという利点もある。
また、エンテリコリックスは大腸菌症、壊死性腸炎に加え、浮腫病に対する効能または効果を有する唯一の多価ワクチン。仔豚はもちろん、ワクチン接種や飼育豚の管理にあたる獣医師と畜産農家にとって有用性が高い。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】野菜類・花き類にタバコガ類 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年10月20日
-
【注意報】野菜類、花き類にチョウ目害虫 県下全域で多発のおそれ 愛媛県2025年10月20日
-
【注意報】野菜類、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年10月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】今の日本経済にアホエノミクスは要らない 弱者切り捨て政策再び2025年10月20日
-
JAの良さ生かす内部統制 役員の役割、具体例から学ぶ コンプライアンス実践トップセミナー2025年10月20日
-
組織に求められるガバナンス・内部統制と理事の役割 アクセンチュア・プリンシパルディレクター信森穀博氏2025年10月20日
-
スマホやPCから入院・手術共済金請求を可能に JA共済アプリ新機能「Web請求」 JA共済連2025年10月20日
-
「ハロウィンスイカ」10月限定で出荷 約4000玉を見込む JA菊池2025年10月20日
-
すかいらーくHD発行のサステナビリティボンドに投資 JA共済連2025年10月20日
-
飛騨牛が30%OFF「JAひだ」合併30周年特別記念セール開催中 JAタウン2025年10月20日
-
石川の米や能登牛など約40商品「お客様送料負担なし」で販売中 JAタウン2025年10月20日
-
適用拡大情報 殺菌剤「パレード15フロアブル」 日本農薬2025年10月20日
-
首相選挙で見せた一部の野党の醜さ【森島 賢・正義派の農政論】2025年10月20日
-
食痕から「カモ被害」を識別する標準作業手順書を公開 農研機構2025年10月20日
-
公式キャラクター「トゥンクトゥンク」と「きぼうの種」が宇宙へ 帰還後にGREEN×EXPO 2027で展示 国際園芸博覧会協会2025年10月20日
-
鈴木宣弘氏の緊急提言 文春新書『令和の米騒動 食糧敗戦はなぜ起きたか?』発売2025年10月20日
-
福島県有数の米どころ 大玉村産初のブランド米「あだたらの恵」発売2025年10月20日
-
丸かじりできる涙の出ないタマネギ「スマイルボール」2025年収穫分を販売開始 ハウス食品2025年10月20日
-
ストレス発散に ザクッと砕ける「雷砕あげ 旨塩だれ味」新発売 亀田製菓2025年10月20日
-
物価高騰でふんばる「こども食堂」渋谷区ふるさと納税型クラファンで募集中 むすびえ2025年10月20日