配合飼料供給価格 1トン当たり2750円値上げ 25年1~3月期 全農2024年12月19日
JA全農は12月19日、2025年1~3月期の配合飼料供給価格を全国全畜種総平均で1トン当たり約2750円値上げすると発表した。円安とトウモロコシ価格の上昇などが要因。
値上げは2期ぶり。改定額は地域別・畜種別・銘柄別に異なる。
トウモロコシのシカゴ相場は8月下旬には1ブッシェル(25.4kg)3.9ドル前後で推移していたが、南米産地で乾燥による作付けの遅延が懸念されたことや、米国の好調な輸出需要を受けて上昇し、現在は同4.4ドル前後で推移している。
また、シカゴ相場に上乗せされる集荷コストは、降雨不足でミシシッピ川の水位が下がり産地から輸出港までの艀の積載量が制限されて、上昇している。今後は南米産の作付けや生育状況などに左右される相場展開が見込まれるという。
大豆粕のシカゴ相場は、南米産地で乾燥による作付けの遅延が懸念されたことから10月上旬には1トン380ドル前後だったが、米国産大豆の生産量が過去最高となる見通しとなり相場は下落、現在は同320ドル前後で推移している。
国内大豆粕価格は、円安が進行しているものの、シカゴの大豆粕相場が下落していることから値下がりが見込まれるという。
米国ガルフ・日本間のパナマックス型運賃は9月中旬には原油相場の上昇で9月中旬には1トン55ドル前後まで上昇した。その後、航海日数の長い南米産穀物の輸送需要が低調なことから船腹需給が緩和し、現在は同47ドル前後で推移している。船腹需給が緩和しているが、今後は南米産大豆の輸送需要が本格化することから海上運賃は底堅く推移することが見込まれるという。
外国為替は、10月中旬に1ドル150円台となり、11月の米国大統領選以降、米国でインフレが進むと見方から、長期金利が上昇し日米金利差が拡大したことから11月中旬には同156円を超えた。その後、日銀に追加利上げ観測の強まりで150円前後まで円高が進んだが、追加利上げ観測が後退したことから現在は153円台で推移している。
外国為替が円安で推移しており、トウモロコシの相場も上昇していることから2025年1~3月の配合飼料価格は対前期比で値上げとなる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(165)食料・農業・農村基本計画(7)世界の食料供給の不安定化2025年10月25日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(82) 4-キノリル酢酸【防除学習帖】第321回2025年10月25日 -
農薬の正しい使い方(55)防除の要は第一次伝染時【今さら聞けない営農情報】第321回2025年10月25日 -
オリーブと広島【イタリア通信】2025年10月25日 -
【特殊報】果樹全般にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で発生と加害を初めて確認 広島県2025年10月24日 -
東京と大阪で「業務用米セミナー&交流会」 グレイン・エス・ピー2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(1)2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(2)2025年10月24日 -
【人事異動】農水省(10月21日付)2025年10月24日 -
生産者の米穀在庫量257kg 前年同月比17.4%減 農水省2025年10月24日 -
(458)農業AIは誰の記憶を使用しているか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月24日 -
甘みたっぷりブランド温州みかん 福岡県産「北原早生フェア」25日から開催 JA全農2025年10月24日 -
11月23日は『ねぎ』らいの日「小ねぎフェア」27日から開催 JA全農2025年10月24日 -
関西電力発行のトランジション・ボンドに投資 温室効果ガス削減を支援 JA共済連2025年10月24日 -
滋賀県産近江米「みずかがみ」など約50商品を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年10月24日 -
寒さの中に咲く、あたたかな彩り「埼玉県加須市産シクラメン」販売開始 JAタウン2025年10月24日 -
JAタウン「あつめて、兵庫。」×「お肉の宅配 肉市場」コラボ特別セット販売2025年10月24日 -
【農と杜の独り言】第5回 水田のある博覧会 食料安保考える機会に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年10月24日 -
ありあけ「横濱ハーバーダブルマロン」で「ミャクミャク」「トゥンクトゥンク」 のコラボ商品発売 国際園芸博覧会協会2025年10月24日 -
鳥インフル スウェーデンからの生きた家きん、家きん肉等 輸入一時停止 農水省2025年10月24日


































