【JA女性組織活動体験発表】(5)「信頼・思いやり・感謝」手と手でつなげよう女性部活動 島根県 JAしまね出雲女性部乙立支部 今岡千恵子さん2024年1月25日
第69回JA全国女性大会で発表されたJA女性組織活動体験の概要を紹介する。

JAの職員さんから「自分の子どもは生まれたときから耳が聞こえず、人工内耳の埋め込みはしたが、会話はほとんど手話」という話を聞き、聞き慣れない言葉とともに強い衝撃を受けました。
災害が起きたとき、どのように状況や避難方法を知ることができるのかと思うとともに、苦労は不安を聞くうちに「女性部員が手話を覚えることで少しでも手助けになるのでは」と手話サークルを立ち上げました。
毎週1回勉強を重ねメンバーの数も6名から11名になりました。メンバーの一人は直売所出荷者でもあり、耳の不自由なお客さんとは手話で会話しています。
乙立町は人口500人余りの小さな町で女性の5人に1人がJA女性部員で支店を拠点にハムづくりや手芸教室、そして女性部員が立ち上げた直売所を週2回開いています。旬の野菜や漬物などを販売、リピーターが毎回訪れるなど根強い人気を誇っています。
拠点だったJA乙立店が令和5年2月で無人店舗になることが決まりましたが、店長にありがとうウィークを提案し、そのなかで「おもてなしカフェ」を開くことになりました。
4日間で200人が来場、これからも続けてほしいなどのメッセージがいっぱいで5月から月1回「乙立ふれあいカフェ」を開いています。季節に合わせた部員手作りのお菓子や抹茶、コーヒーを飲みながら楽しんもらっています。今後は手話サークル再開に合わせて耳の不自由な方とその家族とカフェを開きたいと構想も広がっています。
女性部活動には仲間とJA職員との信頼・思いやり・感謝が不可欠です。
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