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不動産会社の地域密着に学ぶ 千葉県大網白里市から(2)【全中・JA経営ビジョンセミナー】2024年2月16日

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JA全中は1月16、17の両日、千葉県の大網白里市の大里綜合管理株式会社で「JA経営ビジョンセミナー」第3セッションを開催した。今回フィールドワークの現場となった同社は不動産業をメインとする企業だが、住宅・土地の売買だけでなく、留守宅や土地の管理などによる地域の住環境を整備・保全するとともに、コンサートや講演会の開催など、教育文化活動にも力を入れ、地域になくてはならない企業として存在感を高めている。セミナーでは、同じように地域で生きる組織であるJAとして、どのようなパーパス(存在意義)があり、それを実現するために必要なことなどについて議論を深めた。

不動産会社の地域密着に学ぶ 千葉県大網白里市から(1)【全中・JA経営ビジョンセミナー】より

当事者として行動を

「パーパス」切り口に

「パーパスとは」で意見交換「パーパスとは」で意見交換

大里総合管理の取り組みを受けてJAビジョンセミナーでは、コーディネーターの静岡県立大学の落合康裕教授が、企業が事業で成果を上げ、企業価値を高めるにはどうするか、またそのために役職員はどのように行動するべきかについて、パーパスを切口に問題提起した。

パーパスは、一般に「目的」「意図」と訳される。経営戦略やブランディングのキーワードとして使われることが多く、その場合は企業や組織、個人が何のために存在するのか、つまり「存在意義」のことを意味する企業理念に近い意味になる。具体的には「なぜその組織が社会に存在しているのか」「組織の中で社員が何のために働くのか」を問うものになっている。

特に、大里綜合管理の社員がなぜ主体的に地域の課題を掘り起こし、解決することに共感し、自分たちの仕事と考え、行動できているのかが参加者にとって大きな関心事だった。ディスカッションで出た発言、意見をまとめた。(敬称略、「JA」は出席したJAの常勤役員)

▽JA 大里綜合管理は、地域で事業を行うという点でJAと立場が似ている。しかしJAの職員には「やらされ感」がある。組織が大きくなるとそうなるのか。大里綜合管理はみんな楽しそうで、それが本業につながっているのだと思った。

▽野老(大里綜合管理会長) 不動産取引の資格を持つ社員が多い。「楽しく仕事をしよう」を合言葉に、よい客を選ぶように指導している。それが成果につながっている。その成果は各自が年俸交渉でアピールする。

▽落合(静岡県立大教授) JAは、何をもって地銀などと差別化するか。営農ではないか。JAの強みは「農業と暮らしを守る」というパーパスがあること。農業分野には他業界からの参画があるが、JAは組合員を増やし農業を守るべきミッションがある。

▽JA 選ばれるJAとは、地銀と同じ土俵でなく、どんなことでも本人の身になって親切に対応することだと思う。その点でJAには総合事業という強みがある。これを生かすべきだ。

▽JA 大里綜合管理のように、選ばれる企業になるには、そのようなニーズにも応じることが大事だ。そのためにはよろず相談で、組合員を"囲い込む"必要がある。きめの細かさ、親切さがパーパスのキーワードではないか。

▽落合 パーパスをJAに浸透させるには、業務を「やらされる感」でない仕事にする必要がある。そのためにどうしたらいいのかが課題。特にJAの新卒採用が難しくなり、若手の離職者が増えているなかで、JAのパーパスをいかにして職員に浸透させるかを考えるべきだ。

▽JA リーダーには経営理念が必要だ。職員には経営理念を徹底して伝えるべきだ。そのことで、理念がJAの業務に役立っていることが分かるようになる。

▽JA トップがあきらめずに同じことを言い続けることが大事ではないか。同時に自ら手本を示すべきだと思う。

▽野老 トップは職員に指示するのではなく、やれることは自分でやり、できないことを頼むという姿勢が重要だ。私はこれを一貫して実行してきた。300ほどの地域活動の基本は、「手伝ってください」との呼びかけから始まった。やり続けることで、それがだんだん身に付き、自分ごとだと思えるようになる。

▽石井(大里綜合管理社長) 頼まれたことは全員に伝え、その上で、まず自分からやる。清掃活動もそうだが、リーダーは率先垂範が求められる。

環境問題にコミットを

最後にトータルコーディネーターの慶応義塾大学の奥村昭博名誉教授はパーパスについて次のようにまとめた。「パーパスは社会の課題を解決することを意味する。今日、地域社会が衰退する中でパーパスはたくさんある。地球温暖化を進める最大のプレイヤーは農業であり、それにコミットし、いかに減らすかが問われる。地域にあっていかに地域環境に貢献するか、そこにJAのこれからの在り方がある。

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