農協協会新年の集い 逆風を追い風に変えて2015年1月30日
農協協会は1月29日に新年の集いを開催した。また、これに先立って新世紀JA研究会、農業協同組合研究会と共催して、浜矩子同志社大学教授を講師にむかえ新春特別講演会を開催した。
(写真)
輝かしい2015年となるよう祈念して鏡開き。(左から)村田会長、大竹常務、古谷組合長、佐藤会長、高杉常務、山田議員
新春特別講演会のテーマは「アベノミクス この国のあり方を問う」。アベノミクスについて当初からその本質を鋭く分析・批判し、この国のあり方を問い続けてきた浜教授が、ときに冗句を交えながら講演した。会場に詰めかけた約230人の出席者に大きな感銘を与えた。
講演会終了後に開かれた「新年の集い」にもJAやJAグループの役職員やOB、農業関連企業などから約230人が参集して、賑やかに、和やかに歓談した。
まず「いま農業者、農協が大変な困難に直面しているが、迷ったときに新しい道はなく、原点に返ることだ。原点とは、本当の改革、民主主義を求める思いにある」と農協協会の佐藤喜作会長があいさつ。
来賓の大西茂志JA全中常務が、現在の状況をみると「協同組合が理解されていないと思う。協同組合は理念ではなく現場から生まれてきたもので、みんなが助け合ってしっかり自分の地域や家族を守っていくものである。改めて世界をみると格差はどんどん拡大し、経済もどんどんバブルっぽい状況になっているが、今回の農協攻撃を追い風に変えていこうと考えている。地域や農家、組合員のために下手な妥協はしない」と決意をこめてあいさつした。 次いで、香川法男JA全農参事、大竹和彦農林中金常務、高杉昇家の光協会常務が、農協運動をしっかりと進めていく決意を含めてあいさつした。
また、山田俊男参議院議員、村田興文農薬工業会副会長(シンジェンタジャパン会長)、古谷茂男新世紀JA研究会副代表(JAはだの組合長)があいさつ。鏡割りの後、梶井功東京農工大学名誉教授の音頭で乾杯した。
さらに、村上光雄JA三次(広島県)組合長、有塚利宣JA帯広かわにし(北海道)組合長が連帯のあいさつをした。
会場では全国からかけつけてくださったJA関係者や研究者が歓談し、各地JAからの提供による特産品などの福引き景品も参加者全員にプレゼントされた。
(写真)
上:浜矩子・同志社大学教授
下:佐藤喜作・農協協会会長
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