「被災地の元気企業」で顕彰 JA東西しらかわ2015年2月20日
震災復興、ブランド化や植物工場で
福島県のJA東西しらかわが復興庁の「被災地の元気企業40」で、成功事例として顕彰された5企業の一つに選ばれ、このほど表彰を受けた。JAとしては唯一で、同JAがこれまで取り組んできた「みりょく満点」ブランド、全国のJAでは唯一の完全密閉型の植物工場の建設、ファーマーズマーケットやレストランなど、さまざまな新規事業が評価された。
◆農業部門で唯一の受賞
「被災地の元気企業40」は、昨年6月に復興庁が公表した「産業復興創造戦略」が目指す目標像に沿った取り組み。今後、被災地の産業復興のモデルとなることが期待される40の企業等による成功事例、および挑戦事例を、経営者のビジョンや具体的な課題解決手法を含めて選んでいる。
今回の顕彰は、この中の成功事例として5企業を選んだ。水産加工業者、自動車リサイクル、バス会社などとともに、JA東西しらかわが「福島農業の再生に道を拓く農協の取り組み」として、農業部門で唯一選ばれた。挑戦事例を含めて対象になっているのは同JAだけだ。
JA東西しらかわが評価されたのは、常に新しい事業に挑戦し、JA事業の新機軸を切りひらいているところにある。「みりょく満点」のブランドづくりは、同JA管内に豊富にある太古のミネラル豊富な貝化石で土壌改良を行い、化学肥料、農薬の使用を押さえたおいしい農産物を生産している。
(写真)
完全密閉型植物工場の内部
◆植物工場で新たな市場開拓
完全密閉型の植物工場は、東日本大震災のあと、風評被害を払拭させるとともに完全無農薬、無洗浄、さらに栄養分をコントロールすることで野菜の機能性を高め、病院食など新たな市場開拓に挑戦。
また、ファーマーズマーケットでは、農産物の新たな販売先の確保だけでなく、農村で銀座の雰囲気を感じてもらうという考えで設けたレストランは、遠方から訪れる人も多く、あらたな観光名所となっている。
同JAの鈴木昭雄組合長は「これまで取り組んできたことが評価されたのだと思う。関係省庁の復興支援に感謝するとともに、今後も、一層取組みを加速させたい」と、決意を新たにしている。
(写真)
表彰を受けるJA東西しらかわの鈴木昭雄組合長(右)と竹下亘復興相
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】果樹などにチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 兵庫県2025年12月16日 -
【特殊報】トマト青かび病 県内で初めて確認 栃木県2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(1)2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(2)2025年12月16日 -
全中 新会長推薦者に神農佳人氏2025年12月16日 -
ひこばえと外国産米は主食用供給量に加えられるのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年12月16日 -
米トレサ法で初の勧告措置 「博多天ぷら たかお」が米産地を不適正表示2025年12月16日 -
鳥インフルエンザ 兵庫県で国内7例目を確認2025年12月16日 -
「第3回高校生とつながる!つなげる! ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」受賞アイデア決定 農水省2025年12月16日 -
「NHK歳末たすけあい」へ150万円を寄付 JA全農2025年12月16日 -
米の流通に関する有識者懇話会 第3回「 研究者・情報発信者に聴く」開催 JA全農2025年12月16日 -
【浅野純次・読書の楽しみ】第116回2025年12月16日 -
北海道農業の魅力を伝える特別授業「ホクレン・ハイスクール・キャラバン」開催2025年12月16日 -
全自動野菜移植機「PVZ100」を新発売 スイートコーンとキャベツに対応 井関農機2025年12月16日 -
Eco-LAB公式サイトに新コンテンツ開設 第一弾は「バイオスティミュラントの歴史と各国の動き」 AGRI SMILE2025年12月16日 -
国内草刈り市場向けに新製品 欧州向けはモデルチェンジ 井関農機2025年12月16日 -
農機の生産性向上で新製品や実証実験 「ザルビオ」マップと連携 井関農機とJA全農2025年12月16日 -
農家経営支援システムについて学ぶ JA熊本中央会2025年12月16日 -
7才の交通安全プロジェクト 全国の小学校に横断旗を寄贈 こくみん共済coop2025年12月16日 -
北海道上川町と未来共創パートナーシップ協定を締結 東洋ライス2025年12月16日


































