JA女性役員1JAあたり2人 初めて目標到達2018年1月16日
JA全中はこのほどJAの女性役員数など「女性のJA運営参画」の状況についてまとめた。JA女性役員(理事・経営管理委員・監事)は1334名となり、全役員に占める比率は7.7%(対前年比0.2ポイント増)となった。また、1JAあたり2名の目標に初めて到達した。
29年7月末現在で集計した。第27回JA全国大会決議(平成27年10月)では前回大会に引き続き、女性のJA運営に関する数値目標を盛り込み、「正組合員25%以上」、「総代10%以上」、「理事等2名以上」とした。
29年調査によると「女性のJA運営参画にかかる総合的な方針を策定しているJA」は69.6%で前年より2.7ポイント増えた。また、具体的な数値目標を定めているJAの割合は総代で63.0%、理事・経営管理委員で90.1%となっている。
調査結果によると、正組合員数438万9287人のうち女性は93万8289人で女性正組合員割合は21.38%となった。対前年比で0.25ポイント増えた。総代数は27万8817人で、うち女性は2万4392人となり、女性総代割合は8.7%となった。対前年比で0.3%増えた。
女性役員は理事1152名、経営管理委員105名、監事77名で役員合計で前年より29人増えた。
「女性役員ゼロJA」は10道県で110JAとなっているが、対前年比で13JA減となった。全体で女性役員が増えたことから、1JAあたりの女性役員数は2.05人となり、平成12年の第22回JA全国大会で数値目標を掲げて以来、初めて目標に到達した。
目標の女性役員数2名以上を達成しているJAは491JA、75%となった。最近はJA合併で全体の役員数を減少させることから女性役員数の伸びは鈍化している。一方、政府の男女共同参画基本計画(第4次、平成27年12月)では女性役員登用を15%目標としていることなどから、昨年よりさらに女性役員を増やしたJAも42ある。
総代会制度を導入している530JAのうち、正組合員・総代・役員数の3目標を達成した「三冠JA」は88JAとなっている。
JA全中では、1県1JA構想が複数検討されていることなどから、次期JA全国大会では女性役員数目標を人数ではなく割合の設定も検討する必要があることや、また、女性職員で課長職以上は9.1%(平成29年4月)となっていることから、女性管理職の育成も計画的に進めていく必要があるとしている。
(関連記事)
・福島県における数農協の合併(1)(18.01.14)
・【戸井・全農チーフオフィサーに聞く】変化する消費現場に的確に応える(17.12.20)
・農業経営で女性が果たす役割9割が重要と回答(17.11.21)
・販売・取扱高4.5兆円 4.8%増-総合農協(17.04.28)
・3・10「農山漁村女性の日」 JA改革を牽引する女性参画(17.03.08)
・【提言】協同をカタチにする女性の力(16.01.22)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































