「農の可能性」をテーマに寄付講座開講 JA共済連と聖心女子大2018年4月13日
JA共済連と聖心女子大学は、農業の持つ可能性・地域社会とのつながり・役割などを考える機会を学生に提供するために、同大学学生を対象に、今年度から3年間継続して寄付講座を開講した。JA共済連としては、平成24年度から実施されている早稲田大学に次いで2件目の寄付講座となる。
聖心女子大学では、グローバル共生を実践する人間を育成していくために必要な教育と研究、社会活動を推進するために、29年4月に「聖心女子大学共生研究所」を設置しているが、この研究所が提供する科目群の1科目として、この寄付講座は開講される。
寄付講座の講座名は「農からの社会再生」で、責任者は加藤基樹同大学非常勤講師で、4月12日に第1回目の講座が行われた。
この講座では、JA共済連の早水徹経営企画部長があいさつし、協同組合や共済事業について説明。加えて、JA共済の父であり、キリスト教の伝道者である賀川豊彦についても紹介。最後に、「都市と現在の農山村地域の違いを自らの目で確かめてほしい」と受講生にエールを送った。
次いで、加藤講師が、この講座では、「農=食料の生産」とのみ捉えるのではなく、農が持つ可能性や社会との関わり、これからの農の役割など、農の多面的機能について、特に「農の治癒力」に焦点をあて、有識者を招いた講義を交えて考察すると説明。
その後、導入編として、江戸時代の日本における農業や農村、農民について講義を展開。当時の農村の特性や農業にかかる政策、農に関わる文化等を解説した。
なお、聖心女子大学では、6月にスタディーツアーも予定。同じくJA共済連の提供する寄付講座・早稲田大学「農からの地方創生」講座のフィールドワークに合流する形で、世界農業遺産に認定された大分県国東半島で「農の持つ癒し」「農の治癒力」をテーマに、農と医療、福祉、観光等の連携についての取り組みや課題を学ぶことにしている。
(写真)第1回の講座風景(JA共済連提供)
※写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
(関連記事)
・常に組合員の生活に寄り添う職員に JA共済連新入職員入会式(18.04.04)
・くらしと営農支えるJA共済へ(18.03.20)
・生活障害共済「働くわたしのささエール」を新設 JA共済(18.03.19)
・JA共済連がスマイルサポーター全国交流集会(18.02.09)
・わずか1時間足らずで完売 JA共済・早稲田大学寄付講座『東北まるしぇ in JA共済ビル』(17.11.24)
・食べて復興 東北キッチンat早稲田 JA共済寄附講座(16.11.21)
重要な記事
最新の記事
-
【第46回農協人文化賞】地域包括医療を推進 厚生事業部門部門・長野県厚生連佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏2025年7月15日
-
【特殊報】ナシにフタモンマダラメイガ 県内で初めて確認 島根県2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 島根県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガ 滋賀県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 栃木県全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
米価 7週連続で低下 5kg3602円2025年7月15日
-
農業法人 米販売先 農協系統がメインは23% 日本農業法人協会2025年7月15日
-
2025年産米 前年比56万t増の見込み 意向調査概要2025年7月15日
-
テキサス洪水被害は対岸の火事か 公務員削減が安全・安心を脅かす 農林水産行政にも影響2025年7月15日
-
コメ増産政策に転換で加工用米制度も見直しが急務【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月15日
-
青森米パックご飯ご愛顧感謝キャンペーン 抽選で200人にQUOカード JA全農あおもり2025年7月15日
-
農機担当者向け「コンプライアンス研修会」を初開催 JA全農やまなし2025年7月15日
-
農機フェア2025を開催 2日間で5309人が来場 富山県JAグループ2025年7月15日
-
GREEN×EXPO2027 特別仕様ナンバープレート交付記念セレモニー開く 横浜市2025年7月15日
-
「幻の卵屋さん」アリオ北砂で5年ぶり出店 日本たまごかけごはん研究所2025年7月15日
-
子ども向け農業体験プログラム「KUBOTA AGRI FRONTの夏休み2025」開催 クボタ2025年7月15日
-
香春町と包括連携協定締結 東洋ライス2025年7月15日
-
官民連携 南相馬市みらい農業学校生へ農業経営相談機能等を提供 AgriweB2025年7月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年7月15日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年7月15日