主食用米作付け 前年並み34県-第2回中間的取組状況2018年6月5日
・30年産の作付け動向調査
農林水産省は5月30日、30年産の主食用米と飼料用米など戦略作物の都道府県作付け動向を公表した。
都道府県別作付け動向の取りまとめは2回め。農林水産省は産地・生産者が主体的に作付けを判断し、需要に応じた生産・販売ができるよう、きめ細かく情報提供を行うこととしており、その一環として都道府県農業再生協議会と地域農業再生協議会からの聞き取りで作付け動向を取りまとめている。
2回め(4月末現在)の動向とりまとめでは、主食用は29年産とくらべて▽増加傾向6県、▽前年並み傾向34県、▽減少傾向7県となった。1月末現在の第1回とりまとめとくらべて、前年並み傾向が2県減り、減少傾向が2県増えた。
また、戦略作物では輸出用米など新市場開拓米を増やす傾向にある県が前回より5県増えて32県となった。
齋藤農相は6月1日の会見で作付け動向について「総じていえば29年産と大きく変化する状況にないと思っている。需要に応じた生産が徐々に浸透してきているのではないか」と話した。
戦略作物の作付動向は次のとおり。カッコ内は第1回結果。
【飼料用米】
◎増加傾向9県(9)、○前年並み傾向14県(16)、▼減少傾向22県(16)(以下、表記は記号のみ)。
【加工用米】
◎19県(18)、○7県(14)、▼16県(10)
【WCS】
◎15県(13)、○13県(19)、▼15県(11)
【新市場開拓米(輸出米等)】
◎32県(27)、○2県(7)、▼2県(0)
【麦】
◎14県(13)、○17県(25)、▼14県(7)
【大豆】
◎15県(11)、○17県(31)、▼13県(3)
【備蓄米】
◎0県(0)、○1県(1)、▼31県(31)
(関連記事)
・主食米の9割直販へ【山本貞郎・JA全農米穀部長】(18.05.30)
・【農協研究会・第2報告 需給調整は用途別に】加藤純・JA全中農政部水田・畑作農業対策課長(18.05.28)
・30年産加工用米が契約出来ない大手実需者(18.05.22)
・交付金 全国一律見直しを-財政審(18.05.16)
・【農林水産省・柄澤彰政策統括官に聞く】どうなる? 米政策(18.04.17)
・【レポート・30年産に向けて米産地は今】水田フル活用し豊富な米の品揃え JAえちご上越(新潟県)(18.03.22)
重要な記事
最新の記事
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
石破首相退陣に思う JAトップと野党議員が語る農政の課題2025年9月11日
-
米の収量で作況に代わる新指標 5年中3年平均値対比 農水省2025年9月11日
-
納豆汁、鯨汁、菊の花のお浸し-山形内陸の食-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第355回2025年9月11日
-
見かけは盛んな花の研究ですが...【花づくりの現場から 宇田明】第68回2025年9月11日
-
水稲の斑点米カメムシ類 1道2府32県で注意報 病害虫発生予報第7号 農水省2025年9月11日
-
「JA島原雲仙フェア」 みのりカフェ長崎駅店で11日から開催 JA全農2025年9月11日
-
身近な交通事故を可視化した「交通安全MAP」を公開 特設サイトも開設 JA共済連2025年9月11日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第113回2025年9月11日
-
自然再生をめざす金融アライアンス 新たな指針と技術集を公開 10月9日にシンポジウム 農林中金2025年9月11日
-
【組織改定・人事異動】デンカ(9月10日、10月1日付)2025年9月11日
-
三重県いなべ市の塩崎圃場が有機JAS「有機農産物」認証取得 KIMOTOファーム2025年9月11日
-
国内ポリオレフィン事業の競争力強化へ基本合意 三井化学、出光興産、住友化学2025年9月11日
-
ぶどうのまちで楽しむ収穫の秋「第33回 巨峰の王国まつり」開催 長野県東御市2025年9月11日
-
「初めて聞く農業者向け 農福連携セミナー」オンラインで開催 日本農福連携協会2025年9月11日
-
「AIエージェント×AI/DXフォーラム~農業」25日に開催 AIデータ社2025年9月11日
-
発売5年目の『無限シリーズ』リニューアル ひと口サイズも発売 亀田製菓2025年9月11日
-
農業プロジェクト『UTSUNOMIYA BASE』主催夏祭りイベント 宇都宮で開催2025年9月11日
-
熱中症対策をサポート「涼しい時間帯」に特化した農機具レンタルプラン開始 唐沢農機2025年9月11日