「今年は『節』の年」 JA全中・中家会長2019年1月11日
JA全中の中家徹会長は1月10日、定例の記者会見を開き、新しい年の抱負を語った。その中で、今年を象徴する漢字として「節」を挙げ、節目の年であるとともに竹のように「節」を重ねて成長していく農業・JAの姿を描いた。

(写真)「節」の説明をする中家会長
4月の天皇の退位、3月の全国JA大会、5月に期限となる農協改革集中推進期間、9月30日の全中の一般社団法人移行と、今年は大きな節目となるできごとが続く。中家会長は「JAグループでも、今年は大きな節目がいっぱいある。全中としては引き続きJAグループの舵取りに努める」と決意を述べた。
また食料・農業・農村基本法の制定から20年。今年は5年ごとの基本計画の見直しの議論が始まる。「これまでも食料安全保障の重要性を訴えてきたが、国民、消費者を含め、幅広い人たちと議論していきたい」としてまた世界的に家族農業の見直しが進んでおり、持続可能な農業のため、大規模とあわせ小規模・家族経営の重要性も強調した。
さらにTPP11、日欧EPAなど、市場開放が進む。「農業者の不安払しょくのための対策に全力をつくす。いくつもの節があるが、竹のように前向きに成長していきたい」と述べた。この他、「組合員の世代交代や、法的・制度的に協同組合が変えられ、組合員の『おらが農協』の意識が希薄になった。あらためて本来の協同組合の見直しが必要」と訴えた。
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