ニッポンエールプロジェクトが始動 第一弾「ニッポンエール 宮崎県産日向夏」発売 全農・伊藤園・宮崎経済連2021年6月3日
JA全農は国内農業支援の新しい取り組み「ニッポンエール プロジェクト」を始動する。その第一弾となる清涼飲料水「ニッポンエール 宮崎県産日向夏」を新発売する。
2日に開かれたオンライン発表会。
左から戸井全農CO、桑田全農専務、神谷伊藤園専務、志田伊藤園マーケティング本部長、JA全農「食の応援団」虹のコンキスタドール。
農産加工品で産地を応援
「ニッポンエール 宮崎県産日向夏」
JA全農は2019年より日本全国の特徴ある農畜産物を原料にした加工品を商品ブランド「ニッポンエール」として販売している。この取り組みを消費者と一緒になって盛り上げていくため、全国の産地を応援する「ニッポンエール プロジェクト」として始動する。
コンセプトは「全国から届けられる日本産のたべものに、そしてにっぽんに、ここからエールをおくろう」。JA全農とメーカー、販売先が協力して、国産農畜産物のPRやキャンペーンなどを展開し、商品を通じて産地を応援していこうという新しい取り組みだ。
第一弾となったのは清涼飲料水「ニッポンエール 宮崎県産日向夏」。JA宮崎経済連が原料を供給し伊藤園と共同開発した。6月7日に新発売される。
2日にオンラインで行われた発表会でJA全農の桑田義文代表理事専務は宮崎県の「日向夏の特徴を活かした飲料を拡大し農家が作り続けることができるよう支援していきたい」と話した。
JA宮崎経済連の坂下栄次代表理事会長は日向夏について「200年にわたって生産されてきた他県にはない宮崎の代表的な果実。しっかりと味を表した飲料になった。全国で認知度が上がって所得の安定、向上につなげていければ」と期待を込める。
商品開発した伊藤園とJA全農はこれまで「毎日の健康茶」「濃い健康青汁」を共同開発している。同社の神谷茂専務執行役員は「われわれは日本の農産物を広めていきたいと強く考えている。その土地の特徴、農家のこだわりを知ってもらう情報発信をし、生産者と消費者をつなぐ架け橋となっていきたい」と話す。
志田光正マーケティング本部長は皮の下の「白皮」のほんのりした甘みが日向夏の特徴だと農家に教えられ「何とか飲料にと努力。理想の味わいになった」と話した。また全国で4000人を超える同社営業マンに日向夏を送付、自ら美味しさを知って伝えていくという。
ニッポンエールプロジェクトについてJA全農の戸井和久COは「新たな商品カテゴリーとして、今回は果汁だがいろいろな商品群に広げていく」と話す。
全農がさまざまな分野で重視しているアライアンス。今回は日本各地の特徴ある農産物をメーカーなど連携して商品化を実現し生産の持続につなげる。
伊藤園の神谷専務は「巣ごもり需要で家庭での飲食が増えており、農家のこだわりを知ってもらう機会にもなっている」と消費の変化も見据える。
「ニッポンエール 日向夏」は6月7日に全国で発売。500gペットボトルで希望小売価格140円(税込み151円)。
発売に合わせて「ニッポンエール 2022年収穫分日向夏が当たるキャンペーン」も実施する。
応募受付期間は6月7日から7月30日まで。「ニッポンエール」公式インスタグラムアカウントから。
抽選で100人に旬の宮崎県産日向夏をプレゼントされる。
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