日本酒 産地から作り手の思い発信-家の光「地上」とAgVenture Lab企画2021年6月21日
家の光協会発行の雑誌『地上』とAgVenture Labが企画したイベント「日本酒の作り手と産地の魅力」が6月18日、AgVenture Labで開かれた。オンラインで中継されJA青年部盟友などが、家飲みしながら参加した。
右から池松氏、柿嶌会長、若林さん
登壇したのは長野県上田市の若林醸造の杜氏の若林真実さんと、同市の中山間地域で若林醸造が使用する酒米を生産しているJA全青協の柿嶌洋一会長。地元で地域づくりに力を入れる上田ブランド研究所の池松勇樹所長もトークイベントに参加した。
家の光協会「地上」の上床龍吾編集長は、農村と都市の交流など関係人口を増やすことなどが重要になっていることから、「雑誌の役割を広げイベントを企画した」と話し、JA青年部が掲げる都市住民との交流や農業への理解醸成活動なども重視していくとした。
若林醸造は家族経営の酒蔵で若林真実さんは大学で上京した後、帰郷した杜氏になって経営を継いだ。市内に6社ある酒蔵とともに酒蔵と地域活性化の活動も行う。
トークイベントでは季節ごとの日本酒の魅力を紹介したほか、温泉など観光資源、豊富な農作物など「意外と足元にいいものがある」上田の魅力を語り、「手を伸ばせば魅力が発見できる喜びがある。コロナだからこそ地元に目を向けたい」と話した。日本酒の飲み方では「シャインマスカットに合う」と意外な提案も。
JA全青協の柿嶌洋一会長は平成20年から価格の安定を目的に酒米づくりに転換した。標高の高い水田で良質な水でチャレンジ。現在は長野県が品種開発した「山恵錦」を栽培。標高900メートルで栽培した米は「天空の山恵錦」だという。
集落からコンビニまで5kmもあり、特産品もさほどない集落のおみやげを作りたいという思いで酒蔵と力を合わせている。「ここにしかないものを追求していく」と話した。
池松氏は上田の土地柄、人に惹かれて26歳のときに移住した。地元の人が意外と知らない魅力を発見して地域づくりに力を入れてきた。今後は外への発信も探っていきたいと話している。
家の光協会の雑誌『地上』は創刊1947年。農業・地域・JAのリーダーのためのオピニオン誌。
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