岩手県産山ぶどうをサワーで商品化 JA全農2021年7月27日
JA全農は岩手県産「山葡萄」果汁を10%使用した「岩手県産山葡萄サワー」を7月28日から発売する。
「岩手県産山葡萄サワー」
原料の「山ぶどう」(正式には日本山ぶどう)は、一般的なブドウ品種に比べ、1粒が8mm程度と小さいのが特徴。一方で種は大きく、一粒からほんのわずかな果汁しか採ることができない。また、通常のブドウが2年で実をつけるのに対し、山ぶどうは6年もかかることに加え、樹には雄雌があるため、実らせるにも苦労する品種とされている。
新商品には、希少価値の高い岩手県産山ぶどう果汁を3年間真空熟成させ、えぐみや雑味の元となる酒石酸を自然に沈殿し、上澄みだけを採取したジュース「山のきぶどう」を使用。香料不使用で、山ぶどう本来の芳醇な香りと酸味と甘みが楽しめる。容器は芳醇な香りが楽しめるよう、飲み口が広いリキャップボトルを採用。アルコール度数4%。内容量400ml、228円。
日本の在来種であるものの、酸味と渋味が強く、生果流通に向かない山ぶどうの商品化は、国連の定めたSDGs(持続可能な開発目標)の「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」「12 つくる責任つかう責任」「15 陸の豊かさも守ろう」に資する取り組みとなる。
山ぶどうは、東日本大震災の影響で東北地域の販売先への出荷が減少しており、サワーとして商品化することで、生産者の所得向上にも貢献していく。
この商品は東北6県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)で先行発売した後、茨城、栃木、群馬、新潟、北陸および東京の一部エリアのセブン‐イレブン約4800店で販売する。また、セブン&アイグループのイトーヨーカドー(首都圏)、ヨークベニマル、ヨークマート、シェルガーデン、ダイイチ、天満屋での販売も予定している。
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