共済は助け合い 3Q訪問「根底をなす行動」-柳井JA共済連理事長2021年7月30日
JA共済連の2020年度実績は生命保障で前年度比103.0%(推進総合実績)とコロナ禍以前を超える実績となった。新型コロナ感染症の拡大で組合員・利用者に不安が広がるなか、現場ではLA(ライフアドバイザー)が「お変わりありませんか」と3Qコールを積極的に活用した。7月29日の総代会後の記者会見で柳井二三夫JA共済連代表理事理事長(写真)は「この活動が助け合いによる事業の根底をなす行動だと確認できた。しっかり取り組むことで結果は出るいう自信にもつながった」と話した。
2020年度の3Q訪問活動実施世帯数は589万6668世帯で前年度比101.1%とコロナ前を上回った。
柳井理事長は20年度の実績について「JAの総合事業による組合員、利用者との接点を大事にした常日頃からの取り組み」の成果だと強調した。
ただ、昨年は「想像もしなかった環境が年度スタートから発生」し、これまでのアプローチが一時はすべてできなくなるという混乱もあった。
そのなかで「厳しいときこそ助け合い、が使命。コロナ禍だから、と足を止めるような活動であってはならない。求める方がいればしっかりとサポートするのが事業理念」との思いで事業を展開してきたと話す。
とくに感染拡大で人と人との接触が控えられ、組合員に不安とともに、身の回りのリスクが改めて認識されるようになったときに、LAが積極的に「お変わりありませんか」と電話で声をかけた。それをきっかけに「もっと説明を受けたい」と対面の機会を組合員、利用者の側から求められ、訪問活動を展開することができたという。
柳井理事長は「コロナ禍という環境が改めてこの活動の必要性と、助け合いによる事業の根底をなす行動だと確認できた。先頭に立つLAはかけがえのない戦力。厳しい年だったが改めてわれわれの事業活動の意味合いと、自信につながった」と振り返った。
また、今年度からはオンラインで面談もできるシステムを一部で導入している。組合員は自分のPCやスマホなどでJAのLAと面談し説明を受けることができる。
こうした取り組みもコロナ禍で生まれたニーズに応えるものだが、柳井理事長は「オンラインに移行するということではまったくない。対面による接点の強化がわれわれの最大の力。非対面の要望とも組み合わせることで対面力の向上にさらにつなげたい」と述べた。
重要な記事
最新の記事
-
石破首相退陣に思う JAトップと野党議員が語る農政の課題2025年9月11日
-
米の収量で作況に代わる新指標 5年中3年平均値対比 農水省2025年9月11日
-
納豆汁、鯨汁、菊の花のお浸し-山形内陸の食-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第355回2025年9月11日
-
見かけは盛んな花の研究ですが...【花づくりの現場から 宇田明】第68回2025年9月11日
-
水稲の斑点米カメムシ類 1道2府32県で注意報 病害虫発生予報第7号 農水省2025年9月11日
-
「JA島原雲仙フェア」 みのりカフェ長崎駅店で11日から開催 JA全農2025年9月11日
-
身近な交通事故を可視化した「交通安全MAP」を公開 特設サイトも開設 JA共済連2025年9月11日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第113回2025年9月11日
-
自然再生をめざす金融アライアンス 新たな指針と技術集を公開 10月9日にシンポジウム 農林中金2025年9月11日
-
【組織改定・人事異動】デンカ(9月10日、10月1日付)2025年9月11日
-
三重県いなべ市の塩崎圃場が有機JAS「有機農産物」認証取得 KIMOTOファーム2025年9月11日
-
国内ポリオレフィン事業の競争力強化へ基本合意 三井化学、出光興産、住友化学2025年9月11日
-
ぶどうのまちで楽しむ収穫の秋「第33回 巨峰の王国まつり」開催 長野県東御市2025年9月11日
-
「初めて聞く農業者向け 農福連携セミナー」オンラインで開催 日本農福連携協会2025年9月11日
-
「AIエージェント×AI/DXフォーラム~農業」25日に開催 AIデータ社2025年9月11日
-
発売5年目の『無限シリーズ』リニューアル ひと口サイズも発売 亀田製菓2025年9月11日
-
農業プロジェクト『UTSUNOMIYA BASE』主催夏祭りイベント 宇都宮で開催2025年9月11日
-
熱中症対策をサポート「涼しい時間帯」に特化した農機具レンタルプラン開始 唐沢農機2025年9月11日
-
相鉄ブランド野菜「そうてつとれたて便」販売開始「貨客混載」輸送も実施2025年9月11日
-
新潟県津南町でカーボンクレジット地産地消モデルを実現 フェイガー2025年9月11日