輸出拡大へ JAトップがUAE訪問 JAいちかわ・JA鹿児島きもつき2023年10月18日
友好JA協定を締結している千葉県のJAいちかわと鹿児島県のJA鹿児島きもつきは10月中旬、輸出拡大に向け、両JAトップがアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを訪れ、販促活動に取り組んだ。
ドバイでの販促活動
JAいちかわは2012年から生産者の所得向上のためUAEへの梨の輸出に取り組んできた。現地の日系の卸業者と連携し販売してきたが、コロナ禍で中断、今回3年ぶりに現地での販促活動を再開し、5月に友好JA協定を締結したJA鹿児島きもつきと共同でプロモーション活動を行った。
JA鹿児島きもつきは「和牛」と「辺塚だいたい」、JAいちかわは「市川のなし」の販路拡大が目的。
現地では情勢への理解を深めるため、在UAE日本大使館、在ドバイ総領事館、JETROドバイを訪問、UAEと日本との関係、コロナ禍による市場の変化、日本産の農産物・食品への関心、イスラム教の食習慣について情報交換を行った。
また、現地サプライヤーの協力のもと、日本食レストランや日本食を扱う店舗への販促活動を行い、来年夏のプロモーションの計画が動き出すなどの成果が出たという。
高層ビルが立ち並ぶドバイ
農水省の調べではUAEには日本食レストランが170店舗ある。
JAいちかわの今野博之組合長は「訪問できなかった3年の間に日本食文化がより浸透し本格的な和食のマーケットが急拡大している。コロナ禍でも経済が停滞せず発展を続けており新たな発見もあった。農産物に込められた生産者の思いを現地に届けられるよう活動を続けていきたい」と話す。
JA鹿児島きもつきの下小野田寛組合長は「10年前からUAEへの輸出に取り組んできたJAいちかわの活動を目の当たりにして感心した。現地は日本食ブームで本物の和牛がほしいと期待が高かった。辺塚だいたいもカクテルに使いたいとの希望もあった」といい、「組合員がていねいに作っているものは海外でもしっかり評価される。自信を持とうと呼びかけたい」と話している。
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