次の世代に繋げられる農業界を創造する JA全青協新執行部が会見2025年5月16日
5月15日の第72回通常総会で発足したJA全青協(全国農協青年組織協議会)の北川敏匡会長ら新執行部は5月16日、記者会見を開いて今年度の活動方針や「JA全青協 ポリシーブック2025」について説明した。
北川敏匡会長が所信表明
北川会長は所信表明で、関心が高まっている食料安全保障など「今後5年間が『農業構造転換集中対策期間』であり、その1年目で様々な議論がある。消費者の関心も向いており、理解醸成を深めていく活動を進める。第71回JA全国青年大会で掲げたスローガン『NEVER GIVE UP! 新時代へ前進あるのみ』のとおり、自分たち自身で新しい農業界を創造し、次の世代に引き継ぐ。今年度のテーマ『さあみんなでやってみよう』を全国の盟友に使ってもらい、農業界の課題に立ち向かっていきたい」と述べた。
坂本浩之副会長が活動方針を説明した。令和7年度は第7次JA全青協中期活動目標の最終年度で、目標の確実な達成にむけて「基本項目」の「自助」「共助」「公助」について具体策を着実に実践する。
「自助」は学習と仲間づくりを掲げる。「ポリシーブック」を用いてスキルを上げ、各種研修で盟友の成長を促す。未加盟組織への働きかけや新規盟友加入促進のPR活動などにも取り組む。「共助」ではJA経営への参画と連合会や他団体との交流による連携を重視する。JAグループなど各連合会との事業展開や、国内一次産業団体や海外の農業団体とも意見交換する。「公助」では政策活動とファンづくりに力を入れる。農政に関する提言や要請行動に積極的に取り組み、ファンづくりでは地域社会への情報発信、盟友の有料取組事例の共有などを進める。
星敬介副会長は「ポリシーブック」について説明した。全国の青年組織へのアンケート調査から、関心が高い項目を「重点実施事項」(①食料安全保障②農業政策③作物別の課題 水田農業④同 青果⑤同 畜産・酪農⑥農業経営)に設定した。各項目に対応する専門部会を設置し、6人の理事がそれぞれ座長として議論を深め、集約した提言を議員などに要請する。
新執行部が「さあみんなでやってみよう」と呼びかけ
【全青協新執行部】(敬称略)
会 長 北川敏匡(JAいがふるさと青年部)
副会長 星敬介(JA会津よつば青年連盟協議会)
副会長 坂本裕之(JAみやざき 児湯地区青年部)
理 事 斗沢正和(JA十和田おいらせ青年部)
理 事 菅原啓介(JA千葉みらい青年部)
理 事 坂井利弘(愛知西農協青年部)
理 事 湯ノ口絢也(JAグリーン近江青年部)
理 事 岡﨑和也(ひろしま農業協同組合青壮年連盟 安芸地区本部)
理 事 豊田秀敏(JAさが みどり地区青年部)
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