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経営的視点で教育文化活動を 協同活動と総合事業の好循環を実現へ 家の光文化賞JAトップフォーラム2025年8月5日

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(一社)家の光協会と家の光文化賞農協懇話会は8月4、5日、横浜市で「家の光文化賞JAトップフォーラム2025」を開催した。全国からJA組合長を中心に、教育担当役職員ら300人以上が参加し、「経営的視点による教育文化活動の展開」をテーマに、食育や教育文化活動で次世代の育成に取り組むJAの実践事例などが報告された。また、特別報告として「JA女性組織仲間づくり検討委員会」の検討結果が共有された。

家の光協会の伊藤清孝会長家の光協会の伊藤清孝会長

主催者を代表して、家の光協会の伊藤清孝会長が同フォーラムのテーマ「経営的視点による教育文化活動の展開~協同組合と総合事業の好循環を実現する~」について、「協同の力を発揮し、組織・経営基盤の強化策についての総合研究を行う」とあいさつした。

横浜国立大名誉教授の田代洋一氏横浜国立大名誉教授の田代洋一氏

横浜国立大学名誉教授の田代洋一氏が、同テーマについて解題した。農協経営が①指導職員の減少による営農指導の弱体化、②有価証券や国債の評価損による一部農協の赤字発生といった危機に直面していることを指摘。「農協が地力をつけていく必要がある」と述べ、好循環に向けて「准組合員を取り込めなければ、長期的な経営の安定は望めない」と強調した。

総合農協の事業を収益事業と非収益事業に分け、「収益事業の利益で非収益の赤字を補填するのは誤り」とし、「目的積立金制度」を活用して教育文化活動を「教育積立金」などの形で、「事業外収益から資金を調達する」ことの重要性を提案した。

2つのJAが実践報告

JAふくしま未来の須田淳一常務JAふくしま未来の須田淳一常務

田代氏の解題を受け、福島県JAふくしま未来の須田淳一常務が「食農事業活動を基軸とした次代につなぐ地域と人づくり」をテーマに報告した。同JAは食農食育活動で「広報(認知)」「体験(参画)」「組合員組織主体」を三本柱として、地域活性化と次世代育成を進めている。

広報では、SNSを活用した情報発信に力を入れ、令和6年度(第38回)のJA全中主催「JA広報大賞」を受賞。SNSは自前で運用し、テレビや新聞での露出にも努めている。

体験(参画)型活動では、JAの「食」と「農」の強みを生かしている。また、「JAの"総合"事業を強みではなく弱み」と感じる若手職員の声を踏まえ、事業間連携やその仕組みの実践的な改革を進めている。

また、令和5年度に農林中央金庫の「ふるさと共創事業」への採択を契機に活動が加速し、地域市町村との包括連携協定も締結。教育委員会や学校との連携が容易となり、出前授業などの食育支援活動が広がっている。特に学校教育支援事業に力を入れており、管内の全小学校でJAが総合学習の1コマを全面的に担当する体制の実現を目指している。

JAあいち中央の野澤昭博常務JAあいち中央の野澤昭博常務

愛知県JAあいち中央の野澤昭博常務は「組織基盤強化に向けた基本方針と教育文化活動」をテーマに報告した。自身が15年前に携わった「組織活動基本方針」策定を「組織活動の危機を洗い出し、課題を整理し、あるべき姿の実現に向けた戦略」と振り返った。

組織活動では「小さな協同の仕組みづくり」「活動と事業の連携」「学び」「共感・協働」「支店が活動の舞台」をキーワードに、11の取り組みを設定した。支店運営委員会の再定義や正組合員班設置などの改革を進め、「毎年2000人が加入する」准組合員との意見交換会を通じてJA運営に意見を反映。ウォーキングクラブの全支店展開や、「みのり会」での高齢者福祉活動にも取り組んでいる。

女性組織は、自主・自立・互助を基本にした「イキイキレディース」活動で活性化を図り、女性リーダーの育成にも注力している。女性大学「ときいろカレッジ」では財務諸表の読み方や経営者マインドも学び、ビジネスプランの具現化まで取り組んでいる。

食農教育では「碧海(へきかい)そだちプロジェクト」によって地域農業への「好き」を育み、農業書籍展示や園児への食農教育絵本の寄贈、出前講座や農業体験スクールなど多様な活動を行っている。

トップメッセージが重要と、「組織活動で日本一になる」を掲げ、現場に議論と行動を促している。

女性組織のあり方を提起

滋賀県立大学名誉教授の増田佳昭氏滋賀県立大学名誉教授の増田佳昭氏

JA女性組織仲間づくり検討委員会のコーディネーター、滋賀県立大学名誉教授の増田佳昭氏は、「いつでも!楽しく!フラットな仲間づくり JA新時代の女性組織のあり方」をテーマに特別報告を行った。

JAの女性組織の弱体化を背景に、従来のピラミッド型組織の維持が困難となっている現状を説明。そのため、テーマ別グループ活動を基本に、フラットな「目的別組織の複合体」をイメージし、支店段階での再結集を提唱した。

女性組織の存在価値として「メンバーにとって」「JAにとって」「社会にとって」の三つを挙げ、JAとの関係を整理。「元気高齢者」を重視しつつ、「子育て世代にも視野を広げる」ことや、女性リーダーの育成の必要性を指摘。仲間づくりと活性化の具体策として、①テーマ軸のグループ活動、②リーダー育成、③JAの女性組織としての位置づけの重視、④支店エリアでの活動、⑤家の光事業の活用、の5つのポイントと、具体的な取り組みを紹介した。

トップフォーラムの様子トップフォーラムの様子

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