JAの活動:今さら聞けない営農情報
有機質資材を活用した施肥(26)【今さら聞けない営農情報】第207回2023年7月8日
みどりの食料システム法が施行され、国内の肥料資源(特に有機質資材)を活用した施肥の重要度が増しています。そこで本稿では、堆肥、汚泥肥料、食品残渣、有機質肥料、緑肥作物といった有機質資材を有効活用するために必要な知識として「有機質資材が持つ作物の健全な生育に役立つ効能」についてご紹介し、現在、有機質資材利用にあたって理解しておきたい基本的事項をご紹介しています。
今回は、有機質資材の代表的な存在の堆肥をご紹介します。
堆肥とは、様々な有機物を堆積し、好気的発酵によって有機物を腐熟させたもので、肥料成分的にも安定し、土壌に施用しやすい形状にしたものをいいます。
もともとは、稲わらや落ち葉、野草などを堆積してつくったものを堆肥と呼んで、家畜ふん尿を主原料とするものは、厩肥(きゅうひ)と呼んで区別していました。現在では、稲わら、もみがら、樹皮、動物の排泄物、汚泥や魚介類の臓器を除いた動植物質の有機物を堆積または撹拌して腐熟させたものを堆肥と呼んでいます。
堆肥は、使用する原料によって性状や成分含量が異なるため、多くの場合、原材料名を前につけた名称になっています。例えば、バーク(樹皮)を主原料として家禽や家畜ふんなどを加えて堆積腐熟させたものを「バーク堆肥」、牛ふんを主原料として堆積腐熟させたものを「牛ふん堆肥」、豚ふんを主原料として堆積腐熟させたものを「豚ふん堆肥」、鶏ふんを主原料として堆積腐熟させたものを「鶏ふん堆肥」と呼ばれます。
では、少し堆肥の原料についてご紹介します。
堆肥の原料として使用されるのは、稲わらや麦稈、野菜外葉といった収穫後の作物残渣や、青刈り作物や緑肥、山野草、落ち葉、バーク、おがくずなどといった粗大有機物、この他、家畜ふんや家庭ごみなどです。これらのうち、C/N比が30以下(窒素含有率1%以上)のものは、窒素質肥料と呼ばれ、全窒素含量の多い順に並べると、鶏ふん(全窒素6.2%)、豚ぷん(全窒素3.6%)、コーヒーかす(全窒素2.3%)、イチョウ葉(全窒素2.3%)、牛ふん(全窒素2.2%)、レンゲ(全窒素2.2%)、都市ごみ(全窒素1.6%)、山野草(全窒素1.2%)といったものがあります。
次回、堆肥原料の続きを紹介します。
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