JAの活動:JA新組合長に聞く
【'24新組合長に聞く】JAなすの(栃木県)渡邉一夫組合長 組合員と心を一つに(5/29就任)2024年6月20日
役員の改選期を迎え、全国のJAで新しい組合長が誕生している。折しも「基本法」(食料・農業・農村基本法)が25年ぶりに改正となり、これからの農業の方向が示されたが、具体的な施策はこれから。一方でJAグループは、今年10月の第30回JA全国大会を控え、いま組織協議が進んでいる。この重要な転換期に農業・JAについてどのようなビジョンをもってJAの運営に臨むか。栃木県JAなすのの渡邉一夫組合長に聞いた。
JAなすの・渡邉一夫組合長
JAの運営については、組合員のところに「出向く」活動に力を入れたいと思います。対話のための「場づくり」です。特に役員の訪問は「JAを身近に感じる」と組合員に喜ばれます。
JA管内は関東平野の北部、北に那須高原を控えた広大な耕地を有し、耕種と園芸、畜産のバランスのとれた農業が行われています。地域の農業総生産額は900億円、うちJAの取扱高は200億円近くあり、全国でもベスト10に入る農業地帯です。それでも最近のコスト高の影響は大きく、特に畜産に深刻な打撃を与えています。
JAでは農家所得の向上のため、園芸で「BB9」(ビューティフルブランド・ナイン)と銘打ち、1品目10億円を目指し、アスパラガス、ネギなど9品目の生産拡大に取り組んでいます。JAなすのにはおいしい野菜生産に必要な堆肥は十分あります。この強みを生かし、大規模でなくてもできる経営を確立し、産地づくりにさらに挑戦します。
改正食料・農業・農村基本法制定や食料安保など、いま農業は重要な転換期にあります。子どもたちが後継者として進んで農業をやれるような、我々が本当に望む農業・JAを実現するためのラストチャンスだと思います。組合員と心を一つにして臨みたい。
重要な記事
最新の記事
-
果樹産地消滅の恐れ 農家が20年で半減 担い手確保が急務 審議会で議論スタート2024年10月23日
-
【注意報】野菜、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年10月23日
-
【クローズアップ】数字で見る米③ 委託販売と共同計算2024年10月23日
-
【クローズアップ】数字で見る米④ 委託販売と共同計算2024年10月23日
-
千葉県で高病原性鳥インフルエンザ 今シーズン国内2例目2024年10月23日
-
能登を救わずして地方創生なし 【小松泰信・地方の眼力】2024年10月23日
-
森から生まれた収益、森づくりに還元 J‐クレジット活用のリース、JA三井リース九州が第1号案件の契約交わす2024年10月23日
-
食品関連企業の海外展開に関するセミナー開催 関西発の取組を紹介 農水省2024年10月23日
-
ヒガシマル醤油「鍋つゆ」2本付き「はくさい鍋野菜セット」予約販売開始 JA全農兵庫2024年10月23日
-
JAタウン「サンゴ礁の島『喜界島』旅気分キャンペーン」開催2024年10月23日
-
明大菊池ゼミ・同志社大上田ゼミと合同でマーケ施策プロジェクト始動 マルトモ2024年10月23日
-
イネいもち病菌はポリアミンの産生を通じて放線菌の増殖を促進 東京理科大2024年10月23日
-
新米「あきたこまち」入り「なまはげ米袋」新発売 秋田県潟上市2024年10月23日
-
「持続可能な農泊モデル地域」創出へ 5つの農泊地域をモデル地域に選定 JTB総合研究所2024年10月23日
-
「BIOFACH JAPAN 2024」に出展 日本有機加工食品コンソーシアム2024年10月23日
-
廃棄摘果りんご100%使用「テキカカアップルソーダ」ホップテイスト新登場 もりやま園2024年10月23日
-
「温室効果ガス削減」「生物多様性保全」対応米に見える化ラベル表示開始 神明2024年10月23日
-
【人事異動】クボタ(11月1日付)2024年10月23日
-
店舗・宅配ともに前年超え 9月度供給高速報 日本生協連2024年10月23日
-
筑波大発スタートアップのエンドファイト シードラウンドで約1.5億円を資金調達2024年10月23日