TPPがよくわかる、パンフ・チラシ作成 JA全中2013年5月23日
JA全中は、JAがTPPについて勉強会を開くための資料として、問題点などをまとめたパンフレットとチラシを作成した。
パンフレットは8ページ。TPPが日本がこれまで結んでてきた自由貿易協定とは異質な協定であることを紹介し、食・農・医療・ISDの4分野の問題をピックアップして詳しく解説している。
「農」では、TPPによって食料自給率が27%に低下すること、多面的機能の損失額が1.6兆円にもなることを紹介。また、国内で食料を増産することが世界の飢餓問題に対する貢献にもなると提言している。
そのほか、「食」では食の安全を担保するためのさまざまな規制・基準の緩和の可能性があること、「医療」では世界でもとび抜けて高い米国の医療費を実例をもとに自由診療の拡大がもたらす危険性を解説。「ISD」では、過去にカナダ、アルゼンチン、ドイツなど諸外国でISD条項によって国が訴えられた実例が紹介されている。
チラシは2ページ。これら4分野について簡潔に解説するとともに、各紙世論調査でTPP参加表明への支持が多い一方で、その中身についてはほとんど知られていないという結果をうけて、「ナカミがわからないのにどう評価するの?」と、TPPについて詳しく知ってほしいと呼びかけている。
ともに10部1セットでチラシ50円、パンフレット110円。JA全中あっせん品システムで注文を受け付けている。
(イラストは(左から)「今こそ考えよう 日本の食と暮らし・いのちの大きく関わるTPPのこと」パンフレット、「TPPのホントのトコロ」チラシ)
(関連記事)
・【TPP】米国農業団体とJA全中が共同声明(2013.05.17)
・事前協議内容、国会で質問を 大学教員の会 (2013.05.14)
・「例外は認められない」カトラーUSTR代表補 (2013.05.13)
・【コラム・正義派の農政論】TPPで軽自動車が消える(2013.05.07)
・【日米外交とTPP問題】田代洋一・大妻女子大学教授 「聖域」は本当に守れるのか? 日米協議合意の問題点(2013.04.27)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日
-
農業高校生研修を開催 秋田北鷹高等学校、増田高等学校の生徒が参加 JA全農あきた2025年7月8日