太田原氏らに日本農業研究所賞2016年4月4日
日本農業研究所賞の授賞者3件が決まった。受賞者は太田原高昭(おおたはら・たかあき)北海道大学名誉教授、堀江武(ほりえ・たけし)京都大学名誉教授、陽捷行(みなみ・かつゆき)北里大学名誉教授の3氏。3月30日、日本農業研究所賞選考委員会が発表した。5月10日、東京都千代田区のホテル・ルポール麹町で表彰式を行う。
この賞は(公財)日本農業研究所が「農業に関する学術研究上の顕著な貢献した者」を表彰する。昭和40年(1965年)から始まり、おおむね隔年ごとに実施し、今回は27回目。
太田原氏は「北海道農業の振興に果たす農協の役割に関する研究」で、営農指導と販売事業による産地形成を総合農協の中心的な事業活動と位置付け、それを通して地域農業振興に果たす農協の役割、課題を明確にした。
堀江氏は「水稲の生育予測モデルの開発とアジア稲作の地球温暖化に影響する研究」で、気象の推移から水稲の生育・収量を高い確度で予測する数理モデルを開発。また地球温暖化で、水稲収量の増収、減収の地帯を予測した。
陽氏は「農耕地から発生する温室効果微量ガスの評価と削減技術の開発・普及」で、土壌から発生する一酸化二窒素などの土壌ガス生成のメカニズムを明らかにし、制御技術の開発に努めた。
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