農林水産物 輸出伸び鈍る-28年上半期2.1%増2016年8月17日
農林水産省は8月10日、28年1~6月の農林水産物・食品の輸出実績を公表した。輸出額は前年同期比2.1%増加し3622億円となった。
輸出額の内訳は農産物2240億円で対前年同期比10.7%増、林産物129億円で同2.8%増となった。一方、水産物は1254億円で同10.2%となった。
輸出先は1位=香港、2位=米国、3位=台湾となった。
政府は8月2日に閣議決定した経済対策でも平成31年に農林水産物輸出額1兆円を目標としている。ただ、輸出年額の伸び率は2013年=22.4%(前年比)、14年=11.1%(同)、15年=21.8%(同)と10~20%台だったが、ここにきて伸び率が鈍化している。
中国の景気後退、円高の進行などの要因もあるが、今上半期の水産物の輸出減は主力商品のホタテ貝が不漁で金額で▲28.0%、数量で▲46.1%となるなど自然リスクもある。
農産物ではりんご(金額ベース18.4%増)、緑茶(同21.8%増)、粉ミルク用の粉乳などを含む牛乳・乳製品(同35.9%増)の品目が堅調に輸出を伸ばしており、山本農相は「輸出促進の取り組み効果が徐々に現れているのではないか」と評価し、政府と各団体、企業と連携し「輸出拡大に全力で取り組んでいく」と述べた。
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