農業WG 農協改革もフォローアップ-規制改革推進会議2016年9月14日
政府の規制改革推進会議農業ワーキンググループ(WG)の初会合が9月13日開かれた。生乳の取引のあり方や生産資材価格形成の仕組みの見直しなど、6月に閣議決定した規制改革実施計画のなかで、この秋までに結論を出すことになっている事項についてこれまでの経緯を事務局が説明し意見交換した。
事務局はこれまでの経緯と論点について説明し、そのなかで規制改革推進会議として、4月に施行された改正農協法等の運用が規制改革の趣旨にそって実施されるようフォローアップしていくことも重点事項になっていると説明した。
生乳取引のあり方と生産資材価格の見直し、加工・流通構造の改革などについてはこれまでに提出された資料に基づき説明が行われた。
意見交換では専門委員から「牛乳をめぐる需給の構造が昭和40年代、50年代の過剰な状況から最近は需給が引き締まり、供給者にとって需要を見据えた事業ができる環境をふまえて、どう規制の見直しに生かしていくかが大事」といった意見が出たほか、指定団体や生産資材に関する農協の機能といった点についても意見交換があった。とくに指定団体がかつて供給が過剰だった時に牛乳などについてのどう処理してきたかなどについて専門委員からの説明もあった。
指定生乳生産者団体制度について見直すべきとの複数の意見が出たという。
山本規制改革担当大臣は意見交換を受けたあいさつで、秋までの結論を出すための精力的な議論を要請し「農政新時代にふさわしい改革を金丸座長のリーダーシップのもとにしっかり検討していただきたい」などとと述べた。
月に3回程度のペースで会合を開く予定となっており、議論の行方が注視される。金丸座長は12日の会見で自民党の骨太方針策定PTが結論を出す前に農業WGとしての意見を提出する考えを示している。会合には大田弘子議長も出席した。
委員・専門委員は以下の通り。
○座長:金丸恭文・フューチャー代表取締役会長、○座長代理:飯田泰之・明治大学政治経済学部准教授
○委員:野坂美穂・中央大学ビジネススクール大学院助教、長谷川幸洋・東京新聞論説副主幹、林いずみ・桜坂法律事務所弁護士
○専門委員:齋藤一志(株)庄内こめ工房代表取締役、藤田毅(有)藤田ファーム代表、本間正義東京大学大学院教授、三森かおり(有)ぶどうばたけ取締役、渡邊美衡・カゴメ(株)取締役専務執行役員。
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